遙かなる山の呼び声2006/08/01 23:59

 いま「けんさん」と言えば渡辺謙さん http://www.ne.jp/asahi/kensanan/kazuyon/ か松平健さん http://www.ken-matsudaira.com/ でしょうか。しかし、私の「けんさん」は誰がなんと言っても(誰もなにも言わないかもしれませんけど)高倉健さん http://www8.plala.or.jp/kenn_hp/ 。それも、もともとヤクザ映画は好きではないので、私の「けんさん」はそれ以後の「けんさん」(笑)。

 日差しは強くなかったものの、それでもじんわりと暑かったうえに、市民プールでの杜撰な管理に腹がたちつつ一日の仕事を終え、ヱビスビールを飲みながらの夕食やれやれと思ってもテレビが俄然おもしろくない。なんとなくBSに切り替えましたら、珍しくNHK/BS2なんぞで指が止まりまして、なんと「遙かなる山の呼び声」 http://www.shochiku.co.jp/video/v80s/sb0811.html が…。「幸せの黄色いハンカチ」 http://www.amy.hi-ho.ne.jp/akirachan/namida/siawase.htm や「駅station」 http://www.toho-a-park.com/video/new/takakura/index02.html 「居酒屋兆治」 http://www.toho-a-park.com/video/new/takakura/index04.html など、私にとっての「けんさん映画」の嚆矢であります。

 もちろん、米国映画「シェーン」 http://homepage1.nifty.com/widewestweb/WstShane.htm の焼き直しであることなど百も承知ではありますが、しかしそれにしても、そして何度見ても(何度見たか覚えていない)、最後にじんわりと目が潤むのでありまして、山田洋次ならびに降旗康男オヤジに毎度まんまと填められてしまう情けないチューネンおっさんなのであります。

 この映画、昭和55年公開とのこと。そのころは私は若気の至りであちこちに喧嘩を売りまくっていて、上司から「尻が青すぎる」と注意されていたころ。なぁに、そのころの喧嘩も、いまの怒りといっしょです。いまは歳をとって直接的な喧嘩はせず、じんわりとした陰湿な喧嘩に変わっただけ、尻は「青黒くなった」のであります。

 それにしても、何度見てもやっぱりええなあ。倍賞千恵子さん http://www.baisho-chieko.com/ も若いなあ(吉岡君 http://www.show-p.com/yoshioka/ はほんまに芸達者な子どもだったんだなあ)。

あらためて危機管理ということ2006/08/02 18:51

 埼玉県のプールでの事件はあまりにもひどくて唖然としてしまいますが、エレベータの事件や瞬間湯沸器の事件ともども、企業や組織の危機管理にあらためて思い至ります。

 危機管理の基本は想像力だと思うのです。想像力は好奇心からも生まれてきますから、危機管理がマニュアルの有無などということに矮小化されてはならないのではないでしょうか。

 流水プールは、なぜ流水なのか、どうやって水流ができているのか、自分が仕事をしている場で、そのていどの好奇心すら持たないのでしょうか(無理かなあ)。造波プールというのもありますが、あれもどうやって波を作っているのか、あのプールに危険はないのか、気になりませんか。もし私ならアルバイトに行ったら(役得として)舞台裏はどうしても見てみたいと思うのですが、みんなそんなことは思わないのでしょうか。

 最近、複数の独居の在宅療養のかたのことでゴタゴタしていて、ひさしぶりに私はキレました。もともと重度に医療が必要なかたが、経済的に重い負担をせずに在宅療養することは無理と主張している私としては、事前であればお断りしたケースですが、退院前には私になんの相談もなくケアマネージャーなどだけで話を進めて、いわば「尻ぬぐい」のような形で依頼されたものです。私が独居の在宅療養は無理というのは、まさに危機管理ができないからで、それは経験からいろいろなトラブルを想像するからでもあります。

 危機管理とは想像力。ちゃうかなあ。

大阪の印象を悪くしないでね2006/08/03 17:36

 めったにボクシングなんか見ないのですが、たまたま外出から帰ってきたらちょうど試合が始まっていたので、つい見てしまいました(1ラウンドで亀田さんがダウンしたので、どう負けるのか見たさに見つづけたという面があります)。番組が19時30分からというのは知ってましたが、どーせ1時間くらい引っ張るんだろうと思っていたら1時間半も引っ張ったんですね、亀田さんはそれなりに根性あるようですが、別の意味でエエ根性してるテレビ局。

 で、ほとんどボクシングを知らない私が言うのもナンですが(だから正しいのかもしれませんが)、最後の2ラウンドの間、解説者とアナが手のひら返した話をし出したので 「亀田さんの負けなんは分かるけど、なんやこの人ら臆面もなくよう言うわ」 と思ってました。そのあげくに新チャンピオンって(絶句)。

 亀田さん本人がどうこうありませんが、ずっと噂されていた裏の怪しさをみごとに証明してしまったのではないでしょうか。フジテレビがややこしいことになったばかり

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060605AT1G0503O05062006.html

なのに…

 まあ、私はこんなことべつにどーでもいのですけど。

暑さで集中力がなくなってるのか2006/08/04 23:59

 じつは今日、車と単車の事故を3件見てしまいました。いずれもたいしたケガもなかったようでよかったのですが、さすがにこれだけ続けて見てしまいますと、自分の運転も身の引き締まる思い。しかし、今日のあまりの暑さで引き締まる前に汗臭くなるわが身。

 やっぱり集中力は欠けるよなあと、だからどうしてもというような用事がないなら、今日のような日は外出してはいかんのですな。訪問先で停めていた車に乗って10分以上たっても冷房が効いてこなかったですから、今日。

 午後からも雑用処理で走らねばならなくて、さすがに夕刻にはぐったり。帰宅して録画してあった衛星映画劇場「幸せの黄色いハンカチ」を見つつ一杯やって、ああちょっと幸せ。

さすが夏休みの週末2006/08/05 22:47

 今日は完全休みになっている日だったので、朝早くからかかりつけ医のところに行っていつもの薬を処方してもらった(注)あと、不在で配達されなかった配達証明郵便を受け取りに郵便局に向かいました。自宅から川西郵便局までは車だと5分もかからないのですが、私のところは宝塚市でして、宝塚郵便局へは空いていても20分以上かかります。なんか釈然としませんが、宝塚市のほとんど東の端、数分歩くと川西市という場所なのでしかたありません。

 準幹線道路から、距離的に最短になる国道に入ったとたん後悔しました。この国道は中国自動車道に並行しているのですが、これがすさまじく混んでいました。渋滞の中、FMから流れる交通情報では中国道は宝塚西トンネルから30キロ以上の渋滞だとのこと。それで並行する一般国道もすさまじく混んでいたというわけでした。

 けっきょく20分あまりの距離を1時間ほどかけてようやく郵便局着。帰路はガラガラで10分あまりしかかかりませんでした。いかに暑さがひどくても、さすがに夏休みの週末、おぬしらやるな、と再確認した朝でした。

(注)開業医は「自己診療の禁止」ということがありまして、自分および自診療所の医師国民健康保険を使っている家族や従業員の診療はできないことになっています。

一人でなんでもしなくてはならないがある意味、楽2006/08/06 23:21

 日曜日には新聞の折り込みに大手の求人情報紙が地域ごとの何枚も入ります。まあいろいろな職種の求人がたくさんあるわけですが、たいへん目立つのが診療所の看護師さんや受付のかたです(病院が看護師さんを募集しているのも多くて、要するに看護師さんは求人難であることがわかると同時に、看護師さんって「嫌な職場」を我慢し続けることがわりと少ないようなことが分かります)。

 私の診療所は、訪問診療主体で外来診察をほとんどしていないという特殊な業態であるからもありますが、開業以来ずっとほぼ私一人でやっています。健康診断があったり、インフルエンザのシーズンのワクチン接種などのときにはパートナーに手伝ってもらっていますが(開業初期には自信がなくて日常でも手伝ってもらったこともありました。感謝)、ふつうはほとんど自分でやってしまいます。

 医事や事務関係はもちろん、掃除やゴミ出しなどの雑用も、です。

 もともと私は人を遣うということが苦手で、まあ詳しいことは省きますが、労務についてはぜったいにできないことには100%の自信を持っていました(自慢にはならないですけど)。だから今の環境はとても楽です。

 考えてみれば、昔の開業医さんはたいていが家内工業的で、いまでも古くからなさっている医院では奥さまとお二人でゆったりと診療されているところがあります。それが家庭医のひとつの姿かもしれないなとも思いますので、いまの私の業態には満足しています。

 開業コンサルタントに言われるまま、最新の医療機器を導入して立派で今風な診療所を借金や多額のリースを使って作り、そのぶんの人を雇わなくてはならなくなって、そのために一生懸命に患者さんを集めて働く、それでけっきょくヒマも自由になるカネもあまりないというようなことはありませんでしょうか>ご同輩。

田中康夫さんが負けたけど2006/08/07 22:42

 私は田中さんのやりかたにはあまり抵抗はないので、まあ長野県民ではないので何か言うべき立場ではないのですし、選挙の結果は結果だと思うのですが、ただ、村井さんの当選についてちょっと違和感はあります。

 村井さんは69歳。ニュースなどではあまり問題にしいないようですが、69歳の知事って、ちょっと歳がいきすぎていませんでしょうか。2期やったら77歳。もちろん元気な高齢者は多いですが、県知事というような激務が続けられる歳でしょうか。奇しくも王貞治さんも同じ歳。プロ野球のチームの監督を続けるのが70歳を越えてどうなのかと言われているようで、それなら県知事はどないなん、とも思ってしまいます。

 まあ、長野県はピンピンコロリで有名な県ですから、一生懸命に県政をやっていただいて、いつコロリと逝ってもいいというお手本になるのかもしれませんね。

めったに見ない高校野球を見た2006/08/08 22:44

 仕事を終えて帰宅して、じつは高校野球の第4試合が気になっていて、NHK教育テレビを見ました。

 野球に興味がなく、ましてや高校野球ってどこの話?というのが私のスタンスなんですが、八重山商工高校についてはちょっと思い入れを持ってしまいました。

 春の選抜のときにちょうど石垣島に遊びに行っていまして、彼の地の興奮を目の当たりにし、なんだか人ごとと思えない気分になってしまっていたのです。

 そして、今日のゲームはとても力の入るもので、もちろん負けた千葉経大付属高校もたいしたものでしたが、八重山の粘り、集中力にはとても感激してしまいました。ほんの何日か前に、後味の悪いスポーツまがいの勝敗を見たあとだけに、とくに感じてしまったのかもしれません。

 高校野球をネタに博打をしていて、だから熱心になっているアホな連中もいてることは知った上で(そういうことに頬被りして感動ばかり強いるマスコミと同じだと思われては心外なので…)、それでもなお今夜は嬉しかったのでありました。

 やっぱり私も俗物か… ^^;