世間は狭いぞ2011/10/02 00:17

好んではいかない会合に北新地に出向く。

午前中は夢いっぱいの「関西フローティングボートショー」であこがれのボートを見ていたのが、夕刻は人いっぱいの梅田。クラクラしつつ。

しかしまあなんですねえ、酒を呑んでいろいろくっしゃべってたら、なんとも繋がりが分かってきて、世間は狭い。もちろん、医療という、もともと狭い世界のなかであるわけで、それにしても、じつに悪いことはでけまへんなぁと。

ひさしぶりの北新地のクラブでの会話のなかで…。

まだ孤立集落が2011/10/02 23:58

台風災害で孤立1カ月「健康面が心配」
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=218589

人的被害がたくさん出たり、土砂崩れダムや文化財の損傷などは、けっこう全国ニュースででも報道され、注目のうちに徐々に改善されつつあるが、地味にというか、集落そのものにほとんど被害がなかったために、地元の情報を比較的得ている私も知らないこんなことがあるのだ。

この曲川地区(字名からして川が怖そうだ)は以下の地形図のリンクにあるように、損壊した市道の反対方向は山の中で行き止まりだ。それにしても、地形図を見るとさらに奥に「平治川」という地区が絵かがれているのだが、ここは廃村なのか。

それにしても、この市道、湯ノ峰温泉へ行くために走る国道311号線旧道からすこし入ったところである。まだまだ紀伊山地は深い。

田辺市本宮町曲川
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.738722&latitude=33.821884
新宮市熊野川町畝畑
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.769417&latitude=33.745278

ぼつぼつ衣替えしよ2011/10/03 23:59

じつはまだ夏物のスーツである。帽子だけは先週から夏物はやめた。

考えてみれば、今年の夏は完璧にスーツ・ネクタイを通したのだが、そのままの格好で20度を切る季節も仕事をしている。歳のせいで温度感覚が鈍くなったのか、スーツに慣れて調節が効くようになったのか。

しかしさすがに寝るときもタオルケットをやめて掛け布団にしたこの時期、明日からは合い物のスーツに衣替えしようと思う。もっとも、夏物と合い物の差は背の下地があるかないかの違いていどなのではあるが。

それにしても、この国はいつの間にか夏と冬しかなくなったようだ。四季があって美しいはずの太平洋の西端の弧状列島は、いつのまにか二季しかない味気ない島々になってしまったようだ。

下着もユニクロのドライメッシュとヒートテックを一気に衣替える日も遠くないのかもしれぬ。

秋と春が恋しい。

ガリ版2011/10/04 23:59

上から謄写版、回転式、リソグラフ
 
今日の介護認定審査会の雑談で「ガリ版」の話題になった。

委員の最年少の男性は30才代で「ガリ版」という言葉そのものをご存じなかった。私と、私の同世代のケアマネージャーの女性は完全に理解。ちょうど中間の世代の歯科の先生は、印刷のときにドラムに巻くという点で、じつに世代で理解が分かれたのである。

もちろん「ガリ版」は通称、正式には謄写版印刷というのだが、手や顔や服にインクをつけながら作業したのは小学生から中学生のころ。ああ、そのころは字が綺麗に書けたなあ…。

で、意外に知られていないのだが、ハイテクガリ版がいまもそれなりに普及していて、それが「リソグラフ」。印刷枚数が多いとコピー機より断然コストが安くなるので、それなりの組織ではけっこう使われている。私も勤務医のころは病院裏のプレハブ2階の物置の片隅でよく使わせていただいたもんだ。

そこから波及してブルーコピーや感光コピーの話題にも波及。

あ、ちゃんと認定審査はしていますよ、為念(笑)。

医療崩壊のつぎは介護崩壊2011/10/05 23:45

賠償命令:通所高齢者、誤飲事故死 井原の施設に--広島地裁福山支部 /岡山
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20111005ddlk33040530000c.html

通所施設で利用者同士でのやりとりで口にした飴玉で窒息して死亡事故になった民事訴訟。

私はこの裁判の準備書面や判決を読んでいないので、具体的に批判したりすることはできないが、ささえあい医療人権センターCOMLで協力医として原告側代理人の相談に対応していて、最近はじつに介護現場での係争が増えていると実感している。

そして、まさにこの裁判例と似た例を半年ほど前に扱ったことを思い出した。

介護の現場では、トラブルがあるとおそらくみんなが集中して救命処置に当たろうとするはず。119番連絡もするだろうが、軽度のもので救急依頼を頻繁にすると、すこし嫌な対応をされることもあるとも聞く。

医療崩壊の一因が医療訴訟の増加や医療への司法の介入にあるとされているが、この調子ではつぎには介護崩壊にもなりそうだ。危なそうな要介護者や家族の理解が悪そうな場合には対応を拒否するようになったり、業務を縮小したりする施設が出てきそうだ。

萎縮医療のつぎは萎縮介護、医療崩壊のつぎは介護崩壊。

いい季節2011/10/06 23:54

意外に道路が空いていて21時すぎに白浜に帰着。

今夜の日記は私のようなノマドには「ふるさとが」とか「生まれ育った土地」という感覚がなかなか理解しづらいことを書こうと思っていたが、いつものように九十九さんで痛飲したら、反発ありうる微妙な話は書けなくなった。

窓を全開して入浴したら虫の声と江津良浜の波の音。半露天状態で風は涼しい。

遊牧民と農耕民のことは、明日、酔ってなければ書くことにしよう。

遊牧民と農耕民2011/10/07 21:47

遊牧民はノマドというらしい。最近知った。最近知ったことが恥ずかしいのかどうか分からない。一種の業界内で通じる言葉(符丁といってもいいか)を一般世間に振りかざして悦にいるようなのはじつに嫌いだ。ノマドもそういう言葉のひとつではないかと、勝手ながら判定したのだが、そのようなことはともかく…。

東日本大震災や、それに繋がる福一の事故、さらに紀伊半島の颱風被害などがあって、現場の人たちのご苦労はじつにたいへんだ。お気の毒だと、思う。

で、そういう被災地についての報告をマスメディアで知って、住民のかたがたの、自分の住居とそのコミュニティに対する思いの深さにあらためて思い知らされる。でも、なんでそこまで? と、私は思ってしまうのである。

で、そうか、私はノマドなんだと、なんの説明もなく書くと、なんか偉そうに聞こえるだろう(聞こえないか)。「ノマドは土地に執着しない」とかさぁ。

生まれが八尾の高安。その後八尾本町→大阪阿倍野→奈良県橿原市→大阪府堺市→大阪市阿倍野区→大阪府藤井寺市→大阪府吹田市→大阪府箕面市→大阪府池田市と転々として(でもほぼ大阪中心だけどね)、兵庫県宝塚市でようやくすこし腰を落ち着けたのに、こんどは週のうちに和歌山県西牟婁郡白浜町も出入り。

八尾の高安の生家はとっくの昔に解体され、その後新築した両親の家も両親とも鬼籍に入ってから解体。つまり、私にはふるさとの町は残ってても家はない。その町も高度成長期からバブルを経て高齢化地区になり様変わりしている。そして、懐かしくはあるが、私は八尾の高安にそれほど強い磁力は感じない。

私はノマドだ(笑)。そういえば医大の学生だったころ、尊敬する先輩(肺癌で若くして故人)が私をそういう意味に言ったことがあった。

だから、もし私がいま暮らしている宝塚や白浜に住めなくなったとき、私は「早く家に帰りたい」「ふるさとで暮らしたい」と、たぶん希望しないと思う。ダメならつぎはどこで暮らそうかと、逆に楽しみになったりする可能性が高い。

過去に縛られずに未来に期待したい。今日より明日はなんかオモロイことがあるかもしれない。今に縛られて次に行けないのはアホらしい。

念のために書いておくが、みなさんそうしなさいねとは言わない。できる人とできない人がある。

魚が戻っていない?2011/10/08 21:25

颱風12号以降、釣りに行っても不漁が続く。

魚屋さんやスーパーでも地の魚が少ない。

ダイバーさんの話では、海底には泥が溜まっていて、潜って水をかき回すと泥が舞い上がって視界が悪くなる状態がまだ続いているという。

海は山と繋がっているというのは名言だが、いままさにそれを実感している。

などと言って釣りの符丁といってもいいかごまかしたりして…。