エイプリルフール2014/04/01 23:46

さすがにこの歳になるとリアルでは四月馬鹿に遭遇することはなくなっているが、ネットでは未明からさまざまなフールが駆け巡っていた。楽しみながら読んでいると、やはりフールにもセンスと品位がいろいろで、見たくもないものから感心も得心もするものまで、まさに玉石混交である。

なかでも最高のフールは理研の記者会見だったのではないか。あれだけぜ〜んぶ一個人の責任にしてしまうのは冗談としか思えないが、まあ私は科学論文には無縁なのでそれが斯界のやりかたなのかはよう分からん。

私は捏造や偽装はできないが、パロディの論文なら書ける。

医者になった年の冬に、医局から命じられて出張したスキー場の臨時診療所があまりにヒマなので、当時ちょっと乗っていた車の不調を題材にして書いた症例報告論文のパロディ「so-called MITSUBISHI-GALANT FTO Syndromeの一例」が最初のそれだった。原稿は残っていないが、残しておけばよかったなぁ。

ひさしぶりに思い出したので、またなんか書いてみるか(そんなことよりちゃんと宿題を片付けろ>自分)。

満開の晴天なのに…2014/04/02 21:34

今日は公私ともまったく予定のない水曜日。

マンションの前のソメイヨシノはほぼ満開。近隣も輝くようなサクラ色の模様になっている。天気はいいし暖かい。

もったいないと思いながらも、ほぼ一日家に籠もって雑用をこなしていた。午後に若干の買い物に近くのスーパーへ行ったのと、朝夕にフレブル恬のお散歩に出ただけだ。

明日から天気が崩れるようだから、今年のソメイヨシノはもう終わりかもしれない。

来年も元気で花を見ることができるように、なんてね。

また週末の天気が悪い2014/04/04 01:03

いちおう真面目に生きているのですが、またこの週末は天気が悪くなるようで、それでもまあ白浜に帰ってほっとしているところ。

私もだが、相棒はもっと気分の弛緩を感じているはず。

数日ずれておれば、明日明後日は穏やかな海の上でほこほこと日に当たりながら釣りをしておられたのに。寒の戻りだそうです。

寝坊するしかないので、まだ起きてNHK BSpremiumなんぞを見ています。

天候はほんとに激変する2014/04/04 22:50

金曜日の天気は全国的に大荒れになるとの予報があった。

それでも今朝の田辺湾は凪といってもいい状況だったので、10時前から2時間くらいのつもりで船を出した。しかし予報もあったので、港から5分ほどの、荒れてもすぐに島陰に隠れることができるポイントまでにした。

小型ながらマダイが釣れるポイントで魚探を見ながら探っていると、ふと風が強くなってきていると感じた。それでもまだ海はときどきウネリがくるくらいなので、アンカーを入れてもいいかなと思っていたのだが、それから2分もしないところでもっと風が強くなり、まわりに白波がどんどん増えてきた。船の経験は浅いが、それでも「これはあかん」と感じたので今日はもう諦めて帰港したのだ。

着岸では強風のためにいつもより気をつかったが無事に帰港。後始末を15分くらいして帰宅のために車を走らせていると、ポツポツと雨が降ってきた。海が見える場所にきてさきほど帰ってきたあたりを見ると激しく荒れている。

帰宅してしばらくすると突発的に強い雨と風。田辺湾は颱風なみの荒れかたになっていた。

天候はほんとに短時間で激変するのを実感し、あらためと観天望気と情報収集・分析のたいせつなことが身に染みた一日であった。

最後の寒気団だと願う2014/04/05 21:25

週末に季節が戻った。

いったん5月の連休明けくらいの暖かさになって、それを経験した直後の10度前後という気温は寒い。2ヶ月ほど前には0度前後の最低気温もあったのだが、身体が暖かさに向かっている時期の寒気団は堪える。

午前中に海に出た。日差しがあるのでそれほど寒くないだろうと思っていたが、さすがに途中で船に置いている合羽の上着を羽織った。すると日差しで暑いのである。

明日はもっと寒気団が南下するという。

早朝から師匠と海に出る予定をしているが、その後の予報ではちょっと難しいかもしれない。

よく働いた一日2014/04/06 23:28

昨夜、師匠からのメールで、若干のトローリングと深場での底モノ釣りに行きまへんか、と。長らく師匠の船に乗せていただいてないこともあり、天候にすこし不安はあったものの二つ返事。午前6時出向ということになった。最近にしては朝が早いので夜のうちに車にタックル類を乗せ、電動リール用のバッテリーを充電して万全の用意をした。朝が早いのでアルコールも極端に控えた。

5時過ぎに起きて田辺湾をみると、一見波はないようだが、けっこうなウネリが入っているように見えた。ふと湾内に知り合いのかたの船を見つけた。そのかたはたいてい週末の午後に出て沖で一泊しながら釣りをするというスタイル。そのかたが湾内で錨泊ということは、おそらく外海は荒れているはず。師匠にその状況を連絡したら、その後の天気予報も鑑みて今日は出ないことにする。

で、だ。

5時すぎに起きると一日は長い。

掃除をしたり家庭菜園の作業をしたり暖房系の機材を片付けたりHDDからBD-Rへのダビングをしたり、海況がよければ海にでていたであろう時間のほぼすべてを自宅の仕事に費やして、結果として夫婦で腰痛を訴えあうことになったのである。

15時すぎに白浜発。道路は空いていて、途中で買い物をして18時に娘宅。19時すぎに宝塚着。

いやあ、よく働いた一日だありました。

集合住宅系の在宅医療はするなってか?2014/04/07 22:07

すでにあちこちで指摘され、じっさいに影響が出てきているようだが、平成26年度の診療報酬改定での「同一建物」での在宅医療での報酬の極端な低減。

私はいま特定施設入居者介護施設(指定を受けた有料老人ホーム)がオープンしたときから10年あまり訪問して12人ほどを診療している。一般の在宅より特定施設の診療報酬は低くされ続けてきたのだが、今回のそれで一気に1/4に減額された。私のところでおおよそ20万円ほどの減収になる。しかし「泣く子と地頭には勝てぬ」。受け入れざるをえない。

それだけならまだしも、同時に診療時間や場所などを逐一報告し、かつ訪問診療への同意書を患者さんもしくはご家族からとるようにという手間が加わっている。

私は書類ばかり増える制度改定に批判的。指導では「書類がないのはしていないのと同じだ」と厳しく言われるのだが、そのことは裏返せば「書類さえあればしていなくてもい」ということになる(乱暴な話だと思われるが、ニュアンスとしてはそう言いたくもなる指導の言質なのである)。

金は減らすが手間は増やす。まさに悪徳業者のとばっちりをまじめな医療機関が受けた格好である。

泣く子と地頭には勝てぬ。われらの監督官庁は、地頭だからね。

集合住宅系の在宅医療はするなってか? しつこく(2)2014/04/08 21:55

しつこく恨み言。

今回の改定で大きく三つの規制が在宅医療に課せられた。

(1) 訪問診療をするにあたって、患者さんまたはご家族の同意を書面でとること。

(2) 訪問診療したときの診療時間、診療場所、診療人数を診療録(カルテ)に記載すること。さらに同一建物居住者の場合は決められた書式の書類を提出すること。

(3) 在宅時医学総合管理の算定には、従前の「訪問診療または往診が月2回以上」でなく「訪問診療を月2回以上」になったこと。

これらの規制が新たに設けられたのは何故か。私たち在宅医は手間が増えて書類が増えて辟易するが、もちろん根拠があるはずだ。

それを推測してみる。

(1) 以前は「同意を得て」という、いわば口約束でいいことになっていのをいいことに、それしかないような流れで訪問診療などを強要している診療所があったのだろう。

(2) とくに同一建物居住者の場合は、どこか一室に集めて流れ作業で形だけの診療をしているのではないか、一人の診療時間が1分以内とか。あるいは、居宅の訪問でも、以前から噂になっていたように、玄関先から「変わりないかぁ」と声をかけるだけの訪問診療をしているところがあるという。

(3) 在宅時医学総合管理がとれなくなりそうになると勝手に往診して算定するようなところがあるのではないか。

私たち保険医は悪さはしないという前提で仕事をしているはずとされているので、以上のような例は想定外であったろう。しかし、内部にいると、性善説は破綻しているのではないかという事例に遭遇する。

今回の過酷な改定は私たちにも迷惑なことだが、しかしとりあえずはしかたがないのかと思う(泣)。

夕刻、私のかかりつけ医のところに定期の受診に行ったとき、かかりつけ医が診察前に改定の話を振ったために、血圧が高くなってしまったではないか。