やはり面倒な同一建物居住者の訪問診療の請求2015/07/13 22:32

今日は医療機関の診療報酬算定の専門的な話題なので興味のないかたは飛ばしてください。

けっきょく同一建物、とくに特定施設へのそれの診療報酬は低レベルに押さえられたまま1年半たってしまい、来年の改定に向けてなにやら在宅医療専門診療所が解禁されるというアドバルンが上がってきた。そこにはすこし地雷が仕込まれているような気配もあって、私は危うきに近寄らず、ハシゴを外されたら下りられない上部の階には上がらないつもりだ。

それはともかく、私のようにクソマジメに同一建物同一日訪問をしていると、逆に診療報酬が安い(=患者さんの自己負担額も安い—診療の内容は同じなのにね)うえに、請求のさいにいろいろと注釈を添付しなくてはならず、その手間がじつにめんどくさい。こういう「正直者がバカをみる」制度はよくないとじつに思うよ。

というわけで、今日も特定施設の指定を受けている有料老人ホームの訪問診療をしたあと、診療するのと同じくらいの医事会計作業。もちろん医事の事務職員がいれば、私が自分で作業することはないのだけど、たとえパートでも人を雇えるほどの収入はない。まあ自分でやるからこそ、制度の矛盾やあくどいことをする人たちの抜け道も熟知できて、そういうご同業をひかにケーベツする楽しみもあるわけだけれど。

あ、今日は2000年に亡くなった父の祥月命日で、かつ2004年に生まれたフレブル恬の誕生日だった。