基幹病院の地域医療懇話会2016/05/07 22:51

隣の市(とはいえ、私の住んでいる市だ)の市立病院の地域連携懇話会に行ってきた。

救急センターやがんセンターの説明のあとに各診療科の再診の検査や治療の説明があった。隔世の感である。

私はCTスキャン第1世代だ。大阪府立病院の脳外科で仕事をしているころ、隣の市の私立病院がCTスキャンを導入したので、患者さんを搬送して検査してもらった。保険は適用されておらず、5万円ほどの自費検査であった。機器そのものもいまのCTとは比べものにならない稚拙なものであったが、しかし当時の検査としては画期的であった。

そういうことを思い出しながら、平然と最先端の技術を説明されると、わが身の老いを実感する。原理もやりかたも分かる。でも診療所を開業して15年弱で私は浦島太郎になった。病院の医師たちの説明があまりに平然としているのに唖然とするばかりだ。

長生きはするもんだし、しようと思うのだ。