回覧板2016/07/18 21:02

世の中に、もうべつにいらないのではないかと思うものがあって、回覧板などはそのひとつだと思うのだ。そもそも回覧板が生きている町ってどのくらいあるのだろうか。

宝塚のわが町には厳然として回覧板があってけっこう頻繁に回覧されている。以前に自治会(町内会)の役員をしていたころ、この回覧板の処理にけっこう手間がかかっていたので、みなさんちゃんと読んでくださいねと思うかというと、世話役のころにもう「なんでこんなことせなあかんねん」と思っていたのであった。だからいまもほとんどマジメに読まない。

町のどこかの道路が工事で通行止めになりますというようなのはまだ役にたつかもしれない。しかし、なんとか福祉協会が斡旋するアイデア生活雑貨の昭和なデザインのカタログとか、なぜかごく断片的な「市からのお知らせ」とか、特定健診を受けなさい、ガン検診の受診率が低いのよとか(どこかの首長候補が100%にするとか呆けたことを言ってたな)、もうどうでもいいものがバインダーに挟まれて戸口に置かれている。

早く読んでつぎのお宅に回覧しないと「停滞させるな」とやんわりと注意されたりなんかする。

これだけSNSが発達したいま、いつまでこんなことにお金および労力を使うのか。ITに弱い高齢者はどうするというツッコミが必ず入るだろうが、ではそういう情報弱者は回覧板ならぜったい救われるのか。

だからもうやめませんかね、回覧したことそのものが目的化してしまっているような制度は。