遠隔診療の勧誘がしつこい2016/10/25 21:31

遠隔診療についてはいまのところいろいろとグレーでわたしは手を出すつもりはまったくない。そもそも在宅医療には逆にあまり必要がないと思っている。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000094452.pdf

それなのに勧誘がしつこい。emailでは断ってもまたきたので思わず「しつこい」と返事しそうになった。だいたい売るほうから期日と時間帯を指定してくるとはなんと無礼な。

(ここからemail引用)
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平素は大変お世話になっております。
私、株式会社メドレーにて、遠隔診療支援システム「CLINICS」の事業責任者をしている田中と申します。
昨年8月に厚労省からビデオチャット等を通じたいわゆる「遠隔診療」の解禁通知が出されました。今年2月に弊社がリリースいたしました遠隔診療サポートシステムCLINICSは、非常に多くの引き合いをいただき、現在約150の医療機関様に導入頂いております。
遠隔診療はその利便性・収益性の高さから急速に普及が進んでおり、今後も国の後押しが加わり普及速度が加速することが確実視されています。
この度、是非私どもから遠隔診療の可能性、導入事例、具体的な法的根拠などについてのご説明をお時間をいただけませんでしょうか?
弊社には臨床経験も豊富な複数名の医師が所属しておりますので、現場感のある具体的な話をお伝えできるかと考えております。現時点では導入を検討されていない医療機関様にとっても有益な情報提供ができるかと存じます。
つきましては、下記日程のいずれかでお時間を頂戴することは可能でしょうか。
【日程】10/26(水)~31(月)の平日
【時間】11:00-12:00 12:30-13:30 14:00-15:00 17:00-18:00 19:00-20:00
※直接のご訪問、または簡単なテレビ電話を通じてのご案内を想定しております。
※40分から1時間程度お時間を頂戴できますと幸いです。
※上記日程で調整が難しい場合には調整可能な日程をご教示いただけますと幸いです。
ご多忙とは存じますが、先生の情報収集のお手伝いができますと幸甚にございます。
ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。
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遠隔診療によって得られる具体的なメリット
【患者様側】
・往復の交通費や診察待ち時間ががなくなることで通院負担を大きく下げることが出来る。
・通院負担が下がることで 、治療を脱落する可能性が減り完治率が向上する。
【医療機関様側】
・通院継続率や治療開始率が上がることによる収益性の向上が見込める
・遠隔診療を行っているからこそアプローチできる患者の集患効果が見込める
・「遠隔診療ならではの診察の質の向上」が見込める。(急性期の患者を一度診察した後に遠隔診療で速やかなフォローアップが行える、患者が自宅にいるからこそ可正確な残薬確認が行える、など)
遠隔診療が導入されている診療科目の抜粋
・一般内科系(高血圧、糖尿病などの慢性生活習慣病治療)
・精神科(うつ病や双極性障害などの精神疾患治療)
・耳鼻科(花粉症治療や睡眠時無呼吸症候群の治療)
・皮膚科(アトピー性皮膚炎の治療や白癬など各種慢性皮膚疾患の治療)
・自由診療領域(にきび、しみ、AGA/ED治療、ピル処方など)
・この他にも様々な診療科目において慢性期の患者のフォローアップに活用いただいております
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(改行などは編集)

さらに郵政のダイレクトメールもしつこく送ってくるので、それはもちろんゴミ箱直送である。

おそらくご同業の多くにも届いているものだと思うが、あまりしつこいとお上にも目をつけられるよ。

いまWOWOWで「ヒポクラテスの誓い」というドラマをやっている。

http://www.wowow.co.jp/dramaw/hipo/

ヒポクラテスの誓いとは、

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ヒポクラテスの誓い(訳:小川鼎三)
 医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエイア、パナケイアおよびすべての男神と女神に誓う。私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを。
1.この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、わが財を分かって、その必要あるとき助ける。
2.その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。そして書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
3.私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。
4.頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様に婦人を流産に導く道具を与えない。
5.純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う。
6.結石を切りだすことは神かけてしない。それを業とするものに委せる。
7.いかなる患家を訪れる時もそれはただ病者を益するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、自由人と奴隷の違いを考慮しない。
8.医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る。
9.この誓いを守りつづける限り、私は、いつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべての人から尊敬されるであろう。もしこの誓いを破るならばその反対の運命をたまわりたい。
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(日本医師会のサイト http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/k3.html から)

自戒をこめて…。