アマチュア無線など2017/01/31 22:50

20歳をすこし過ぎたころにアマチュア無線の免許をとってJR3ASXのコールサインを得た。その後JR3GQIというコールサインも持った。それ以前はいわゆる違法CB無線で遊んでいたのだが、合法局になってそちらからは足を洗った(笑)。

奈良県と大阪府でそのころ普及しだした144MHzのFMを中心に楽しんでいたが、古い局長さんたちからは「電話ごっこ」とバカにされたりもしていたものだ。それでも徐々に運用を拡げていて、FT101などという名機を手に入れて短波帯で海外局との交信も楽しんでいたころが最盛期だったか。

社会人になって仕事が多忙になったが、ともかくいわゆるモービルハムに活路を見いだして、移動中に交信することでアクティビィティを維持していたが、さらにまたいろいろな事情でほとんで電波を出すことがなくなり、そのうち無線局免許状の更新もしなくなって、いわば「廃局」状態になっていた。

勤務医を卒業して開業したころ、終身免許である無線従事者免許が残っているところから、無線局免許の復活を目指していろいろ苦労はしたが無事にJR3ASXを再指定してもらうことができた。

浦島太郎状態であったが、その後デジタル通信を中心に再チャレンジして、いまは3.5MHzから1200MHzまでのすべての電波形式の免許を受けている。

しかぁし、である。

若いころのように、無線でよしなしごとを交信するというのがあまりおもしろくないのである。何をしゃべる? この歳になるもともと「人嫌い」のわたしには、ネットのSNSよりももっとリアルタイムの時間と対応を強いられる無線通信が負担に感じてしまうのである。

かつては車に3本4本もアンテナを立てて、家でもなんとかアンテナを設置していたのだが、まあ今の車は無線機やアンテナを取り付けにくいこともあるので、まったくやっていない。D-STARというデジタル無線のシステムがよくできているので、車にも職場にも対応のハンディ無線機を持っているが、なかなかそれでしゃべるということもない。

アマチュア無線に限ったことではないが、人との繋がりのハードルを自分で上げてしまっていることも関係があるのかもしれない。なんらかの大災害のときのためにというように自分の意識が変化しているのが本音のところではある。アマチュア無線の理念から逸脱しているのではあるが。

無線機、ざっと数えたら8台くらいあるのだが、持ち腐れだなあ。