201703112017/03/11 22:52

午後から畑仕事をしていた。小さな耕耘機を使っていてエンジンの音でつい聞こえなくなりそうだったが、14時45分ごろに白浜町の防災同報無線で311の放送が流れた。1446に黙祷しましょうという内容であった。もちろん放送にあわせて1分間の黙祷を捧げた。

毎年の今日は振り返るようにしている。南海東南海地震が「明日来るか」と思いながらも、さいわいにも紀南は無事である。ありがたいことに船で出てマダイをいっぱい釣ったりしている。

しかしながら、この日が近づくと、食事に行っているお店でも常連さんたちと「いざ」の話題になるのである。わが家はおそらく地震と津波には大丈夫だと思われるが、そのあとは孤立する恐れがある。わが家のある丘は30m近い高さがある。しかし、建っている場所は半島の先のほうで、本土(?)に行くには津波被害を受けた地域を通らなくてはならないのだ。そこをすんなり車で通れるとは思えない。

311発災のとき、わたしたち夫婦は田辺市内に買い物に行っていた。あれが南海東南海だったら、わたしたちは家に戻れない。船で釣りをしていたら、津波に呑まれていたかもしれない。

運はじつに紙一重である。

合掌。