食べるということ2017/03/22 23:01

わたしは部分義歯を使ってる。そもそもが歯周病の悪化でボロボロと歯が抜けたことが原因である。内臓系はきわめて丈夫なわたしだが、歯と副鼻腔が弱点である。

その、現用で調子よくいっている義歯がトラブッた。連休だったので、修繕していただくまでしかたなく前に使っていた義歯を復活させたのだが、やはり以前のもので、いまのわたしの歯の状況には合っていなかった。

昨夜くらいから、噛むことがひどく苦痛になっていて、夕食はなんとか食べたのだが、今朝はもうしゃべるのもつらいほどになっていて、けっきょく朝食はとれなかった。

もともと一日や二日の絶食くらいでは「腹がへったな」という気持ちくらいで、体力的にはどうということがないわたしなので、朝食がとれない、あるいはそのまま夕食も無理かなというくらいではどうということはないのだが、しかし痛いのは嫌だ。

トラブッた義歯が夕刻に治ってきて、それをつけたとたんにウソのように楽になった。

夕食は空腹に復讐するがごとくたくさん食べた。それにしても、食べるということの重要さ、そこにはちょっとした義歯の違いですら関係しているということを実感した数日である。

こんなことは若いころには想像すらできなかった。専門職としていまさらながら不明を恥じるのであった。