大木の威圧2017/09/22 21:05

午前に仕事をすませて、雨が降っていたが娘のお友だちがオープンしたというパン屋さんに行くことにした。場所は大阪府能勢町。以前に能勢町に訪問診療に行っていたとには、「寄らば大樹」の下でちょっとサボっていたりした「野間の大ケヤキ」のすぐ近くらしい。

まず大ケヤキさまにご機嫌伺い。

ソボソボと雨が降っていたが樹のそばでしばらくたたずむ。紀州の玉置神社に行ったときに山の霊気のようなものを感じたのだったが、さすがにこれほどの古木になるとたった1本だけで威圧されるような気分になる。見物客がほかにいないので静かだ。

樹木は、動物よりはるかに長い時間を生きてきている。このケヤキは樹齢一千年と言われている。考えてみるとちょっと怖くもある。
「あんたはん、ここでどんなできごとを見てきたんや」
わたしが知っている能勢での騒ぎは、地対空ミサイル「ナイキ」の基地を造る計画に激しい反対運動がおきた半世紀弱ほど前のことくらい。

http://www.nouminren.ne.jp/newspaper.php?fname=dat/201701/2017012307.htm

そのあとケヤキから見えている目的の「薪パン日々」さんへ。

http://www.makipanhibi.com/

わたしらでは発想できないような仕事を楽しげにやっている若いひとたちを眩しく思う。能勢の、こんな辺鄙な場所でもやっていけるような時代になっているのだろう。そもそもそこで地味だけどまじめにパンを作っているご夫婦がおられることを、ネットのない時代だとわたしらが知る術はなかったわけだから。

いろいろいやなできごともあるが、若い人たちの輝きはええなあ。