廃用萎縮2018/02/25 23:58

数年前からしばしば嗄声(させい・声が枯れること)に悩んでいる。喉頭がんや肺がんによる迷走神経麻痺などでも嗄声をきたすことがあるので、いちおう検査もしているのだが、とくにそちらの異常はなさそうである。

そういうこともあって、講義などをお断りしてきているのだが、今日は長いおつきあいのあるお寺で「がんの話」などを2時間たっぷりとお話しさせていただいた。心配したのは途中から嗄声がひどくなってお聞き苦しいことになるのではないかということだったが、終わってみれば最後まで声が出ていたようだ。

ひょっとしたらこの嗄声はふだんあまり大きな声を出さないことによる廃用萎縮なのか。おひとり様の診療所だから、診療所にいるときには誰とも会話しないし、仕事での訪問診療では静かな患家での会話なので大声は出さない。家では相方とよくお話しするが、雑音はない二人暮らしなのでやはり声は小さい。たまに出る会議ではマイクを使う。宴会に出る機会がほとんどないので酔眼で喚くこともない。

ふと、カラオケにでも行くかと思った日曜日の夜である。