案外と存外2018/05/24 23:18

ドラマ「相棒」で杉下右京さんがしばしば「存外」という言葉を使う。彼の日本語は「細かいことが気になる」かたにふさわしく、ちょっとしたことにこだわりがありそうで、それが気になる。

「存外」と「案外」とはどう違うのかと、これまた細かいことが気になるらしい相方から尋ねられ、説明に困ってiPhoneにインストールしている「新明解国語辞典」アプリで調べてみたのである。

ぞん がい① ⓪ 【存外】
(副)━な ━に
「思いのほか」の意のやや古風な表現。

*あん がい① ⓪ 【案外】
(副)━な ━と
現実が△自分が思っていた(一般に思われている)のと食い違っていることを実感する気持をいだく様子。

気持ちをいだくかどうかの違い?ほとんど同じ?

これからは「案外」でなく「存外」を会話や文章に使ってみてやろうかと思ったところである。

そういえば、昨夜の例の記者会見であらためて思ったのだが、人は、自信のない、あるいはごまかしてしゃへるとき、しばしば「正直言って」とか「正直なところ」とか、やたら「正直」というキーワードを口にするのではないだろうか。

*しょう(オ) じき③ ④ 【正直】
一━な ━に
何かを隠して言わなかったり うそ・ごまかしを言ったり することが(出来)ない△こと(様子)。

それをあえて強調するのは、自分のなかにやましい気持ちがあるからなのかねえ。

細かいことが気になるのです(笑)。