天知る地知る吾知る2018/07/26 22:12

某私立医大を舞台にした賄賂事件がじんわりと拡大する気配である。

賄賂事件は、摘発する側にとって宝の山だということを聞いたことがある。贈賄側と収賄側を芋づる式に引っ張り出すことができるからだという。今回もちょっとそのような気配が出てきている。

私立医大の「裏口入学」ということが世間では大きな話題だが、それはそんなに騒ぐほどのことではないのではないかというのがわたしの考えだ。私立の学校では入学の可否があるていど幅広い基準を持っていても不思議ではない。

医大に、というのも問題視されているが、医師になるには卒業試験のうえに国家試験がある。医学部にとって国家試験の合格率は一種の看板になるので、国家試験に通るのが危なそうな学生は卒業試験を通さず、つまり国家試験を受けさせないような細工をしていると聞く。

もっとも、これらはわたしがまだ現役の勤務医だったころに聞いた話なので、いまもそうなのかは分からないと予防線を張っておく。

それはそれとして、賄賂に手を染めるかたがたは、ぜったいばれないと思っているのかねえ。なにか齟齬がおきればそれぞれの関係者は自分の保身をまず計るのがふつうだ。「天知る地知る吾知る」うえにかなりやばい「相手知る」も加わっているのに、よくそんな犯罪を犯すものだ。

バカか。 #知らんけど。