車/ 卒業したわ2018/08/28 22:59

今日の夕方、テレビでペーパードライバー専門のインストラクターの話題が取り上げられていた。

亡くなったご主人のポルシェボクスターを運転したいという、ペーパードライバー歴10年以上という奥さまが紹介されていた。

かつて大学で自動車部に属し、ラリー参加を楽しみにしていたわたしは、若いころは身の程を顧みず乗りたい車をいろいろ取り替えていた。しかしながら、高価な車については財布が許さず、いずれ余裕ができたら好きな車に乗ったんねんと思いながら過ごしてきたのだった。

そして、あるていど余裕ができたら、アグレッシブな車には魅力を感じなくなってしまった。まあ、卒業したなという思いが最近は強い。

楽に乗れる車、故障しない車がいまはいい。

いままででいちばん手のかかったのはシトロエンBXブレークだったと思っているが、若かったからそれが逆に楽しくもあった。阪神淡路大震災に遭ってガレージで短足にしたまま眠っている日々が多くなって、けっきょく不本意な別れになってしまった。その後もシトロエンはCX4やDS3に乗ったが、プジョーシトロエングループがトヨタの傘下になってからのダブルシェブロンはおもしろくなかった。故障はほとんどしなかったけど。

いまやわが家はトヨタのHV車とダイハツの軽四という、なんの変哲もない車オーナーになってしまった。そして、いま「最後の花道にこれやっ」という車もない。

なにしろつぎの免許更新からは優良ドライバーであっても免許期間5年はなくなる。そのつぎの更新では認知症検査をされる年齢である。免許返上の圧力も現に感じる歳が近づいている。

唯一乗ったアメ車、フォードのマーキュリー・モナークの夢はなぜかたまに見る。