在宅療養支援診療所の届け出 ― 2006/03/15 18:36
あと半月ほどしたら、診療報酬の大きな改定が行われます。以前にも書いたと思いますが、ほとんどがマイナス改定のなかで、在宅関係だけは大幅アップになっています。入院を抑制して在宅を促す経済誘導であることは確かなのですが、その中心になるのが、新設される「在宅療養支援診療所」という制度です。
この「在宅療養支援診療所」は、それぞれの地方社会保険事務所に届け出が必要です。その条件もけっこう厳しいものがあり、おそらく普通の診療所だとまず24時間体制というところと、在宅看取りの報告というところでハードルが高いと感じると思われます。私のところでは、いまの体制のままですぐに届け出できそうなので、指定を受ける予定にしています。
で、今日の午後、市医師会主催の「診療報酬改定の説明会」があり、この届け出の方法などの説明があるかと思って聴きにいきました。ところが、私のところには切実なこの届け出が、まだ分からないというのです。もっとも、市医師会には責任はなく、要するに「お上」のほうの問題なのです。
4月14日までに届け出しなければ4月の指定はできないと指導されているので、では届け出のための手続きをというと、それはまだ厚生労働省から示されていないと兵庫県社会保険事務所はおっしゃっているそうです。 「届け出は早うちゃんとせいよ、しゃーけど届け出の方法はまだ決まってへんねん」 とおっしゃっているらしいです。
じつは、24時間体制や後送病院での入院について、自分のところだけでなく、他の複数の医療機関にお願いや打ち合わせをしなければならないことがあって、要するに書類がきたからすぐ届け出できるというものではないのに、しかも今回の改定の目玉であり新規のものなのに、ほんとエエ加減にしてほしいわ、お役人さまぁ。
由らしむべし知らしむべからず、か(ちょっと違うか)。