どんどん複雑になる介護保険2018/11/06 22:57

介護保険制度が始まったのは2000年。わたしはその前年に介護支援専門員試験を受験して、ケアマネジャー一期生になった。そのときの制度は、医療保険に比べるとじつにシンプルですっきりしたものであった。ちなみにケアマネージャーの業務をするには、年に一度の長い時間の研修を受けなければならず、本業に差し支えるために受けていないので、ケアマネージャーとしての業務はできない。

それから18年。いろいろな問題に対処するための(イタチごっこの)結果としてものすごく複雑な制度になってしまった。

介護保険法第8条を読んでみれば分かる。こじつけのような、やけくそのような各種のサービスの定義が並んでいる。

これらのすべてを俯瞰的に理解して『利用者本位』にケアプランを立てているケアマネジャーさんはどのくらいおられるのだろうか。

わたしの本拠の市のようなちいさな自治体には存在しないものもある。

今後も複雑になりこそすれ整理されることはおそらくないだろう。利用者はケアマネジャーさんにお任せにしていては損をするかもしれない。

介護保険でも「賢い患者」は必要なのである。