取り残され感2022/02/01 23:11

新しい患者さんにある医療処置を始めなくてはならなくなって、その処置に必要な器材の在庫と発注をしなければとなった。さらに処置に使う薬剤は最近なにを使っているのか、わたしの知識のままでいいのか迷っていた。

たまたま患家で訪問看護師さんに出会ったので、そのあたりのことを話していたら、なんと最近はその処置に必要な器材がすべて入ったキットがあるという。考えてみれば在宅医療が盛んになっているいまや、そういうキットがしょうひんかされていてもまったく不思議ではない。

わたしの頭が診療所を始めたころのまま止まっていた。零細診療所なので業者さんの営業もこないし、勉強会に行ってもこまごまとした医療器材にまで目を向けないできた。

帰って医療器材のネットショップで探すと確かにキットがあった。保険請求できる額よりだいぶ高いが、それぞれの器材を備蓄して期限切れになったり、中途半端に残ったりすることを考えると、とくにひとりでやっているだけに金で便利が買えるならそのほうがいい。さっそく発注した。

しかし、こんなに便利になったら、災害や今回の感染での製造や流通の滞りで手に入らなくなったときはたいへんだなと、リスクを覚えておかなければならぬ。ものがなければ代用のもので処置を続けることは、まだまだ医療が未発達だったころに医者になったわたしの記憶の深くには残っている。

でも、便利なものはしっかり使う、

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