人間の仕事は...2015/09/11 23:34

今日は、しばらく25%の「黒霧島」(芋焼酎)を飲んでいたが、ひさしぶりに35%の「菊之露」(泡盛)にしたら、ちょっと酔いが早く深くなるという話を書こうと思っていたが、夕刻のニュースで見た映像に思うところがあって変更。

昨日の、鬼怒川の堤防の決壊の衝撃的な映像のあと、今日は水位が下がって切れた堤防からの洪水はなくなっていて、しかし出た水がそのまま低いほうに流れてはるか下流域の市役所まで冠水している、それはそれて予想できていてもショックなものであった。こういうことはすぐにシミュレートできた筈ではないのか、まあそれどころではなかったのか、今回の災害で感じた平成の大合併によってできた新しい市名にとまどいながらも、現地の混乱にすこしは想いをはせる。それは今日の宮城県の災害報道でも同じ。

それで、酒の話題をやめようと思ったのが、夕刻に流れた常総市のあちこちの映像。国土交通省の協力なポンプ車が集まってきて、大量の排水作業にかかっているものだ。地上でみるとその排水の強力さに頼もしさも感じたのだが、堤防決壊部付近での作業をヘリから撮られた場面は衝撃だった。

配水のためのホースが10本以上配置されてどんどん排水されていてちょっと心強く感じるのだが、でもズームを引くとうしろには圧倒的な冠水。それはそうだ、圧倒的な濁流で流れ出した水。それを上空から見たら人間の仕事なんて自然の力に比べればどつにちゃちなもんだ。それは4年前の紀伊半島災害とその後の復旧工事でも感じたことである。

「正常性バイアス」が今回も指摘されているが、人間は、もっと自然現象に畏れををもって対応してもいいと思うのであった。

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