未知の…2013/04/15 22:04

13日の淡路島が震源の地震は「未知の活断層」が原因だと言われはじめている。言い換えれば、でました「想定外」。いまになってにわかに「わが国にはまだまだ未知の活断層がいっぱいある」などと騒ぎだしたりしているのだが、なんやそれ。

原発の再稼働や新設に活断層の有無がことさら強調されていて、それもなんだかなあと思っていたわけだが、じつは

> 活断層が存在するところは活断層だが、活断層とされていないところが活断層でないとは言えない

わけで、つまりそれはニッポンぜーんぶ活断層ということになる。

話は変わるが、介護施設への入所のさいにいまだにMRSA(耐性菌)やTPHA検査(梅毒の有無)、B/C型肝炎などを検査せいという時代遅れの仰せが一部で続いている。

感染症には「未知のもの」が必ずあるわけで、人間どんな感染症を持っているか分からない、だから医療では"Standard Precautions"(標準予防策)という概念を持って血液や排泄物を扱うことになっている。だから上記の感染症の有無など意味がない。未知の感染症があることを前提に仕事をしなければならないわけだ。

というようなことを今回の「未知の活断層」ニュースを聞いていて同じ概念だと気づいたのだった。

では活断層に対する"Standard Precautions"とは何か。言うまでもなかろう。原発を廃止へ向けるのはそれのひとつではないのかな。

※「標準予防策ガイドライン」http://www.infection-control.jp/2010/09/15/precaution.pdf

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