見学2024/08/14 22:57

2年半前に旧大阪大学医学部の跡地にできた大阪中之島美術館のことがずっと気になっていた。医学部跡地の一部には大阪市立科学館や国立国際美術館ができていたが、残りはずっと更地のまま、あるいはだだっ広い駐車場になっていて、また、バブルの時期に大阪市が買い集めた美術品が死蔵されていることがしばしば問題になっていた。

その場所が最近バタバタと再開発されて、大阪大学中之島センターや未来医療国際拠点Nakanoshima Qrossなどができた。その一角が大阪中之島美術館である。その美術館の「醍醐寺国宝展」。寺宝の公開が博物館でなく美術館で開かれるのは珍しいとのこと。

醍醐寺はわたしは直接にはご縁はないが、母方の祖母が熱心に参っていて、わが家の仏壇には母が残した醍醐寺に由縁の品物がたくさんある。上農家の宗派である真宗大谷派(お東)の仏壇のなかに真言宗のものが納められているという、わたしにしてはちょっと戸惑う状況である。

しかしながら、真言密教や修験道については、宗派を別として歴史や美術的な興味があって、今年の5月にも奈良国立博物館で開催された「空海KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界」を見学している。

今日の見学では適度な見学客でゆっくりと鑑賞できたのがよかった。そしてなにより外界の激暑にもかかわらず、館内はじつに快適な涼しさで、いっときの心地よい避暑ができたのであった。

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