敗戦記念日特集2011/08/15 23:29

べつに敗戦とは関係ない話だが。

同業の先輩から、よく「昔は町医者といえども尊敬されて特別の存在だったた」という話を聞くのである。「なのにいまは患者さんの権利が強くなって情けない」とか。

でも、私が医学部に入ったころ(1967年だ)、診療所では「センセイ様」という雰囲気だったものの、いったん裏に回れば世間の人たちは医院を呼び捨てにしていた。おそらくずっとそうだったに違いない。私は医学生時代から親しい友人は医学部外のほうに多かったので、そういう世間の空気に触れる機会が多かったからかもしれない(*)。

つまり、表面上は「センセイ様」と持ち上げて尊敬しているふりをしていたが、じつはほかのお商売と同じように「お客とお店」が本音だったのではないか。それが、最近はそういう高度な使い分けができる人が減って、ごくストレートに「診療所も普通の商店と同じ」ということが露わになった、と。

それがいいとか悪いとかではなく、昔のように「よいしょ」されたくてしかたのない「昔はよかった」センセイたちがいつまでもいることが不思議でならない。もういい加減、私らは特別な存在ではないことを受容せねば…。

善哉善哉。

(*)最近復活したアマチュア無線(JR3ASX)は医学部時代に取得したものだが、じつはそれより前にCBという違法無線をやっていた時期がある。「まめだクラブ」とか「奈良葛城クラブ」などという団体に属して、お寺の住職やダンプの運転手さんや電気工事の業者さんなどと遊んでいたのである。