統一地方選挙で2007/04/05 16:07

 おそらく全国的なことだと思いますが、公立病院の勤務医不足で病床閉鎖や診療科の廃止などの事態が阪神間でも起きています。

 統一地方選挙の県議会や市会議員の選挙での主張にこの問題がいろいろ取り上げられています。で、簡単に「医師を増やす」などということが言われているようですが、問題はそんなに簡単なことではないでしょう。希望は希望として、数年にわたっての政策の締め付けやマスコミの恣意的なバッシングなどによって萎縮してきた医療の環境は小手先では戻りますまい(もちろん医療者自身にもいろいろな問題があったことは認めて、の話です)。

 ことここまで至っても、市立病院に入院するのに市会議員に声をかけてもらおうというような馬鹿な市民はまだ厳然としておりまして、議員のほうにもそれが通るというふうに考えているフシがあります。

 選挙では、医療や福祉にどういう意識を持っている候補かをしっかりと見据える必要がありましょう。それにしても、診療所と住居の市が違い県会も国会も選挙区まで違うというのは、ゴタゴタに巻き込まれなくてよかったものです。