新聞が役に立つ2022/03/08 20:41

わが家が新聞を購読しなくなってからもう10年ほどになるかもしれない。毎日毎晩新聞を読まなくても、ネットでチェックすればいいので、、とくに不便は感じていない。

しかし、最近ちょっと考えを改めたくなっている。

新聞は役に立つ。

数年前から川西警察署管内の検案(※)の仕事をしていることはときどき書いている。年間150件ほどの検案を医師会有志の5人で分担している。事件性の疑いがない「異状死」(※※)のかたを検案して死体検案書を作成、発行するのが仕事である。自殺のかたも少なくないが、かなりの割合でいわゆる孤独死のかたがおられる。

孤独死のかたが発見されるのは、ホームヘルパーさんや配食サービスのスタッフさんが異常に気づかれるのも多いが、新聞が取り込まれずに溜まっているのを新聞配達員が不審に思うという状況がかなり多い。ほぼ毎日、夕刊も購読していれば一日二回のチェックになる。死亡時期の推定にもなる。新聞を購読していないと、発見まで数か月数年ということも少なくない。

そういうことを、検案の仕事をするようになって実感している。

わが家でも、片方が欠けて独居になったら、新聞の購読を再開しようかと話している。

新聞は、安否確認のために役に立つ。あれっ?

※検案: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E6%A1%88

※※異状死: http://www.jslm.jp/public/guidelines.html#:~:text=%E6%B3%A8%E5%B0%84%E3%83%BB%E9%BA%BB%E9%85%94%E3%83%BB%E6%89%8B%E8%A1%93%E3%83%BB%E6%A4%9C%E6%9F%BB,%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%80%82