鉄の記憶>信貴線2023/06/11 22:32

わたしは1949年に大阪府八尾市の近鉄高安駅に近いところで生まれた。高安には近鉄の車庫があって、当時は子どもが電車の車庫に入っていても「気ぃつけや」くらいの時代だった。

ひとつ大阪よりは河内山本駅で、ここから東高安線といういわゆる盲腸線があった。高安山のふもとの東高安駅との間を細々と古い電車が走っていた。

脚光を浴びたのは1957年。西信貴鋼索線が復活し、東高安駅がかつてと同じ信貴山口駅に戻り、上本町から信貴山口まで直通する列車が運転を開始した。戦前からの歴史はここでは省略するが、この復活は当時まだ小学生だったわたしに大きな衝撃だった。試作車としてのク1560型改造のモ1450型もだが、新製モ1460型の新しい塗装には興奮したものだ。

八尾の大谷模型店にはそのHOゲージ模型が登場して、いつかはほしいと思った(が、いまだにHO車両は高くて手がでない)。

その後の環境変化で、近鉄の501.1 kmの路線網のうちわずか2.8kmの信貴線はふたたび線内の列車だけになっている。大阪にごく近いところで、単線のミニ登山鉄道は、それでもなかなかの存在感を保っていると、わたしは思っている。

https://www.kintetsu.jp/kouhou/Rireki/A40005.html