もう11月2008/11/01 18:33

江津良漁港の桟橋から南部方面を見る
 今年もあと2ヶ月というとほんとにせわしなくなります。

 今日の紀南、天気はたいへんよいものの、風が強くてちょっと寒い。日向にいても、体の片面はポカポカするものの、風に当たってけっこう冷えました。ラジオのニュースでは西高東低で関東に木枯らし1号だとのこと。

 ほんとに最近の天候の変化はいまの株価のような…。

 朝の江津良漁港はザワザワとした波でちょっと冬の景色でありました。

防衛運転2008/11/02 21:34

 私は年とともに衰えてきたとはいえ(それを自覚しているだけでもたいしたものだと思うが)、車の運転にはそれなりの自信はある。なにしろ責任事故なし免停なしで40年あまりである。もらい事故も、避けようがない停車中の被追突以外はほとんどない。

 和歌山からの帰路、南紀方向は混雑していたものの、大阪方面へは空いていたる阪和高速を80キロくらいで流していたところ、90キロくらいで追い越し車線を走っていったキューブの走りが変なのに気づいた。ドライバーが気づいているのか分からないが、なんとなく不安定な挙動をしているのである。

 軽四ワンボックスがすぐ後ろを追っていたが、私はちょっと減速して距離をとったすぐあと、突然キューブがスピンして横向きになり後続の軽四と衝突したのだった。パンクではないかと思ったのだが、幸い大きな事故にならず、さらに後を走っていた大型トラックもうまく停止、それ以上の巻き込みはなく、乗っていた人たちも無事のようであった。横を抜けて現場を離脱。

 一瞬に不安定な動きに漠然とした危険を感じて減速した防衛は正解であった。競って走っていたらスピンに巻き込まれていた恐れもあったとあとで思ったのであった。

 くわばらくわばら。

今日はあえて仕事の話>ある種の高度医療批判2008/11/03 23:00

 私はブログや公開日記では仕事の具体的なことに関する話は書かない主義ですが、今日はあまりにもあまりなので書いてしまいます。ただし、かなり専門的な内容で書きますので、ほとんどのみなさまにはなんのことやらということになると思いますと、最初に謝っておきます。要は、実験的治療を受けたかたの合併症のことと、この治療をやった大学がそのフォローをしていないということについての批判。

 視床出血の後遺症の視床痛で長らく悩んでおられるかたがおられます。彼およびそのご家族は、そういう「藁をもつかむ」気持ちを隠そうとしないために、いままでもさんざん民間療法的なものの餌食になっていました。そのたびに私は注意を喚起していましたが、それでも何度も騙されておられました。こういう「人の弱みにつけ込み業」は、まあ一種の詐欺だと思いますが、これは私にはどうしようもない。

 昨年、この視床痛に対して下垂体へのガンマナイフ照射が効果ありという論文があるというのを、インターネットでご家族が探してこられました。まあ、一介の町医者である私には、有名大学の一流教室が「ある程度の割合で効果があり副作用は少ない」とする報告を見せつけられて、しかも大学の治療であまりお金がかからないということから、ご家族の気持ちを止めることができませんでした。視床痛が下垂体焼却で抑制させられるというのは、なんだか眉唾、よく考えて単なるプラセボ効果くらいではないのか、さらにまた下垂体などという重要臓器にそんなに簡単にガンマナイフを当ててほんまにええのかと、じつはかなり懸念したのでした。

 その治療のための上京から戻って3ヶ月ほどして、たしかにその治療の説明ではされていたSIADH(抗利尿ホルモン過剰分泌症候群)をみごとに発症、これは近くの病院に依頼して主として水分制限でおちついたものの、今年の夏になってそのような検査所見が再発、再入院してもらったところ、下垂体後葉ホルモンである抗利尿ホルモンの異常だけでなく、前葉ホルモンの機能低下も発見されました。代替療法で軽快して先週退院してこられましたが、今日退院後の初回訪問診療をしたら、数日前からサラサラの鼻水がひどく出る、鼻風邪みたいだから風邪薬が欲しいとおっしゃ。る。

 脳外科を経験しておられる医師はピンとこられたかもしれません。ガンマナイフで硬膜や薄いとはいえトルコ鞍の底が抜けるかどうか私には分かりませんが、私もこれは髄液漏ではないかと思ったのです。手持ちの尿検査用テステープを鼻水にあててみたらブドウ糖が強陽性。うーーーむ。

 で、ガンマナイフ治療をなさった医療機関(大学)からは、この患者さんにその後のことについてのフォローの連絡はまったくありません。主治医である私が報告すべきなのかもしれませんが、一度最初のSIADHのときにメールしたものの返事はなし。今回はいろいろ結果が出てからもっとオープンな場で報告しようかとも考えています。

 うーーー。

ねんきん特別便2008/11/04 23:13

 私は今年の3月で国民年金の納付が終了して、めでたく(なのか)年金満了者になりました。ほぼ切れ目なく継続してきたようで(たいしたもんや)、厚生年金でもごまかしをするような企業にはいなかったのでおそらく満額の年金支給を受けられるでしょう(それを見込んで和歌山の終の住処を作ったわけですが)。

 私より4歳年下の(わーっバラしてごめんね)パートナーのところにも「ねんきん特別便」がきまして、先にきていた共済年金のお知らせと突合したら満額納付が確認できました。ちょっと安心という…。

 もっとも、運用に回してここのところの金融崩壊で年金の元手がだいぶ減ったらしい。支給年齢が引き上げられるかもしれないとか言われていまして、そうなると私もパートナーも仕事を続ける期限を引き上げなくてはならない。ただし、それができるか(世間が受け入れてくださるか)は分かりません。

 すくなくとも住宅がらみのローン(借金)は早い目になんとかしておかなければなりません。それにしても、バラ巻き数万円、所得で足切りするとか。しかもそれ(世帯の所得)は自己申告だって。なーーーにを考えてるのだ、永田町のバカ殿たちわぁ。

メディアに気をつけねば2008/11/05 23:06

 米国の次期大統領がオバマ氏になったようだ。

 彼の国の熱狂ぶりを見ていると羨ましいような馬鹿馬鹿しいような…。

 負けたマケイン氏は、副大統領にベイリン氏を置いて、これがちょっと足を引っ張ったところもあると言われていた。

 ところで、オバマ氏の副大統領候補がバイデン上院議員だ(ですよね)というのが、どれほど日本のメディアで報じられていただろうか。

 高齢のマケイン氏は高齢ゆえに4年間だいじょうぶだろうかという意味で副大統領が誰かというのが重要だったことと同じように、つねに暗殺の危険が伴うオバマ氏の副大統領が誰かといのも重要なはず。それとも、みんな「知らんぷり」して触れないようにしているのか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョセフ・バイデン

 ところで、就任以前に暗殺されたりしたら大統領は誰が就くのであろうか。

メディアスクラム2008/11/06 23:01

 ここのところいろいろあった事件でのメディアスクラムがひどい(別にいま始まったものでもないけれど)。

 大阪のひき逃げ殺人、航空幕僚長の論文、朝青龍の去就、TKの詐欺事件…。

 こういう、いわゆる三面記事ジャンルにかき回されている間に、気をつけないと重大な何かが進んでいたりする。いま問題になっている「後期高齢者医療制度」もそういうドサクサのうちに決められていたように記憶する。

 新型インフルエンザがひどく報道されていて、そそっかしいかたから「せ、センセ、新型インフルエンザが大流行してるらしいでんなあ」と言われたのにはさすがに驚いた。メディアの怖さを見くびってはならない。

 と、自戒する今日この頃。

筑紫哲也氏逝去2008/11/07 20:43

http://mainichi.jp/select/person/news/20081108k0000m040050000c.html

 ニュース23のキャスターを続けていた晩年はいろいろと言われていたようですが、私たちの世代にとっては朝日ジャーナル編集長としての印象がとても強くあります。それだからこそ、弱くなっている筑紫氏を見るのはちょっとつらい感じもありました。

 またひとつの時代を築いたかたが消えてしまいました。

 合掌。

なんなんだこの寒さ2008/11/08 22:28

 早朝に宝塚を出て白浜に帰ってきましたが、なんなんだこの寒さ。

 10時すぎに着いたときはまだしとしとと雨が降っているのでしゃーないかなと思っていました。しかし、予定のイベントのあとの宴会のために田辺に出ていって、痛飲したあと店を出てきたときも寒いっ。

 明日もは朝から船に乗っての釣りに誘われているのですが、どういう服装で行こうかとたいへん迷っているところです。