なんとかミッドタウン(笑)2007/04/01 22:05

 東京にまたすごい施設ができたようです(こういう書きかただとお役所が作ったハコモノのようですが…)。ろっぽんぎ、とかいう、20年くらい前にもしばしば聞いた地名をここ数日のテレビで耳にします。そういえば先日、書店に「気まぐれコンセプト クロニクル」という漫画本が平積みされていて、いやはやバブルのころが懐かしいなあ(そういう時代もあったなあという意味です)と思っていました。

 東京の一部ではまたホイチョイプロダクションの餌食になりそうなバブリィシーンが復活しているのでしょうか。一泊数万円がフツーのホテルとか、家賃数百万円のマンションとか、高級ブランドショップが百何軒とか、それでもお客がいるのですねえ、トウキョウという都市には。なにしろ通勤列車にグリーン車が普通だというようなところですものねえ。

 つい昨日まで沖縄県の離島で過ごしてきて、それでも私が宿泊していたところはそれなりのリゾートホテル。データカードを装備したパソコンを持っていましたので、けっして未開の暮らしをしていたわけではありませんが、台風対策もあって本土の画一的な新建材ツーバイフォー的住宅とはまったく無縁の町や村で、時間の流れや生活の動きが昔のままという中にいたあとの、このなんとか(笑)ミッドタウンとそこに集まっている人々の映像は、これが同じ国のものとはなかなか思えないのでありました。

 いや、けっして質素な暮らしをしている離島のかたがたが不幸だとは思えません。なんとか(笑)ミッドタウンの先輩格のヒルズで棲息しておられるみなさまの、それはそれはセレブ(ふう)な暮らしが何に裏付けられているのか、それにどれほどストレスを感じているのかを考えると、なにが幸せかは即断はできません。もっとも、こういうことを平然と言うことができるのは、私がそれなりの年になったからかもしれません。

 切符が間違っていたら改札機械に通せんぼされてピポピポと音を鳴らされるより、フェリーに乗船するのに「切符、買うのぉ」と係のおっちゃんに不思議がられる世界のほうが長生きできそうな気がする今日このごろなのでありました。すくなくとも宮古に行ってすぐに帰りたくなることはありませんが、上京したらできるだけ早く家に帰りたくなるのです。しかし、わが住まいのあたりは、そういう意味ではなんかちゅ~と半端やなぁ。

コメント

_ 二立 ― 2007/04/02 09:20

Wandoさん、こんにちは。何年か前六本木ヒルズができたとき、たまたま東京方面にでかけていて、家内にさそわれて見物にいったことがあります。あまりの人出に辟易して結局ビルの中には入らず退散したことを思い出しました。しかし、東京もそんなとんがった場所ばかりでもありません。「谷根千」という言葉はご存知でしょうか。まだ江戸風情を残したあたりで、暮らしの息吹のあるところです。
 高層マンションというのは、結局地域に根ざさないからデラシネの暮らしになるんでしょうね。

_ wando ― 2007/04/02 10:39

 二立さん、おはようございます。

 そもそも私も東京に行ってもあの手のスポットには近寄りません。2月に行ったときも旧知の友人と浅草で飲んでいました。2月2度目の上京でも飲んでいた場所は駒込でした。

 秋葉に行ったらあまりの変貌に、こちらもとうぶん近寄らないことに決めたのですが…。

_ Skasuya ― 2007/04/02 18:53

wandoさん、こんばんは。
小生、恥ずかしながら東京生まれの、東京育ちではありますが、あれはまったくの別世界のことと思っておりますよ。小生にとって浅草、駒込が馴染みの世界で、麻布、六本木は異世界です。あそこに近づくつもりが全くないのも小生にとっては不思議なんですがね。

_ wando ― 2007/04/02 19:54

 ううむ。

 東京というのは、多重宇宙の高速回転かもしれませんね。中心にいるとたいしてストレスはないが、縁に行くほど振り落とされる危険性が高い。

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