在宅看取りへの無理解 ― 2014/08/26 23:40
本業の話題はなるべくここで書かないのを矜持にしているが、今回はちょっと…。
長く在宅で診療してきた超高齢のかたが数ヶ月前に肺炎で入院、快復したものの食事があまりとれなくなったりして、渡りのつもりで療養型の病院へ。
そこでも徐々に弱っていたので、最期は自宅で看たいとのご家族のご希望があって私にも依頼があった。もちろん快諾、在宅看取りの心づもりで退院前カンファレンスの予定も入れた。
ところが、その病院の主治医が「こんな状態で退院させられない」とのことでタイミングを逸してしまって、けっきょく病院で亡くなった。
邪推だが、「病院から追い出された」などということを言われるのではないかという心配で許可しなかったのか。いまだに「医者は患者さんの命を1分1秒でも長らえさせるべきだ」と心から信じておられるご同業がおられるようである。
在宅で、静かに、家族に見守られて、最期を過ごされるようなシーンは想像もできないのだろうね。
長く在宅で診療してきた超高齢のかたが数ヶ月前に肺炎で入院、快復したものの食事があまりとれなくなったりして、渡りのつもりで療養型の病院へ。
そこでも徐々に弱っていたので、最期は自宅で看たいとのご家族のご希望があって私にも依頼があった。もちろん快諾、在宅看取りの心づもりで退院前カンファレンスの予定も入れた。
ところが、その病院の主治医が「こんな状態で退院させられない」とのことでタイミングを逸してしまって、けっきょく病院で亡くなった。
邪推だが、「病院から追い出された」などということを言われるのではないかという心配で許可しなかったのか。いまだに「医者は患者さんの命を1分1秒でも長らえさせるべきだ」と心から信じておられるご同業がおられるようである。
在宅で、静かに、家族に見守られて、最期を過ごされるようなシーンは想像もできないのだろうね。