臨床医の勘 ― 2019/06/04 23:13
ここのところ続けてわたしの「臨床医の勘」の衰えかと思うようなことがあって、やはりぼつぼつ在宅医からは退場したほうがいいのかなと思っている。
結果としていずれも若干(数時間から一日くらい)の遅れで勘が働いて大事にはいたっていないのだが、以前ならそのタイムラグもないはずだった。振り返って考えると、あの時点で疑うべきだったと反省しているのである。
在宅医療はリアルタイムでいろいろ検査できるわけではなく、いわば丸腰で診療しているわけで、患者さんの異常の見極めはもうほとんど「勘」に頼ることになる。これはかつての臨床医がみんな持っていたものだが、医学の発達とともにいろいろな補助診断技術が進んだために、どうも廃れたもののようだ。
職人的なものが少なくなったというべきか。
いま、わたしがもうすこし仕事を続けていこうかと思うのは、ちょっと遅れたけれども疑って病院に依頼した根拠、診断がほぼ「勘」のとおりだったということだからかもしれない。
結果としていずれも若干(数時間から一日くらい)の遅れで勘が働いて大事にはいたっていないのだが、以前ならそのタイムラグもないはずだった。振り返って考えると、あの時点で疑うべきだったと反省しているのである。
在宅医療はリアルタイムでいろいろ検査できるわけではなく、いわば丸腰で診療しているわけで、患者さんの異常の見極めはもうほとんど「勘」に頼ることになる。これはかつての臨床医がみんな持っていたものだが、医学の発達とともにいろいろな補助診断技術が進んだために、どうも廃れたもののようだ。
職人的なものが少なくなったというべきか。
いま、わたしがもうすこし仕事を続けていこうかと思うのは、ちょっと遅れたけれども疑って病院に依頼した根拠、診断がほぼ「勘」のとおりだったということだからかもしれない。