第三の悪名2012/11/01 23:54

日本映画専門チャンネルで録画していた「第三の悪名」を、食後になにげなくかけたら、最後まで見てしまった。1963年の大映。勝新太郎さんと田宮二郎さん、脇に長門裕之さん。みんな故人だ。

昔の映画はセリフが早口で、大阪弁・河内弁に慣れてる私でもときどき聞き取れない言葉もあるが、しかし全体として昔の大阪の空気がいいので、悪名シリーズが好きなのだ。

原作者の今東光さんは、私が少年のころ、ほぼ町内の河内山本の天台院の住職だった。独特のオーラが頭とともに光る生臭さそうなおっさん。

日本映画の古きよき時代の作品、勧善懲悪の原点だな。もっともヤクザ同士のなかでの善悪もないのだけどね。

おっさん二人2012/11/02 23:05

今週は私とフレブル恬のおっさん二人で白浜に帰ってきた。

私が午後から雑用で田辺に行っているあいだ、フレブル恬は留守番。帰宅してお散歩、ご飯のあと、またまた私は飲みに出かけてフレブル恬は留守番。かわいそうなので早めの21時すぎには帰宅したが、どう思ってるのかねえ、フレブル恬は。

そのあとおっさん二人の時間なのに、安心したからか彼は早くから寝てしまった。

宝塚のほうがマンション大規模修繕でけっこうストレスだったと思うので、白浜でゆっくりしてや>フレブル恬

それにしても、おっさん(私のことね)は海が荒れて釣りに出航できないとなにをしていいやら。

冬支度2012/11/03 22:52

まあたいした支度ではないのだが、換気扇をサランラップで密閉する処置。白浜の家のリビングの換気扇は、冬の季節風で逆流して外から風が吹き込むので、フィルタの代わりにサランラップをおいて風を遮断しなければならない。

ただ、天井の高いリビングは換気扇も高いところにあって、大きな脚立を持ってきての作業。落ちてケガしてもフレブル恬は救急車を呼んでくれんしなと思いながらの高所作業だ。

そのあともいろいろ雑用をして一日が暮れた。風は強かったがとってもいい天気だったので、ずっと家の仕事をしていたのが残念だった。積んでる本も読みたかったが、ほとんどその時間が割けなかったのも残念。

明日は午前中に出て宝塚に戻る。フレブル恬はもう横で寝ておる。

大飯原発敷地の活断層2012/11/04 17:22

原子力規制委員会の活断層調査のニュース映像を見ている。

この国では、いつの間にか原発関係やエレベータについては「疑わしきは罰せず」になったようだ。まあもともと原発は「疑わず」できたわけで、その意味では疑うようになっただけ前進とも言えるわけだが、基本的な姿勢は変わっていない。

いっぽうで、刑事事件についてはどんどん「疑わしきは罰する」傾向になっているようで、考えかたは逆だろう。

映像を見ていると、優柔不断さが露わになってしまっている学者のみなさんもいる。活断層なんてそんなに活動するもんじゃないから間違ってても自分の生きているうちに責任とらされないやろという意識がチラつく人もいると思うのはうがち過ぎか。

ま、関西電力にゲタを預けても結論は決まっているだろうから、北近畿の住民にとっては不安な日々は続くことになろう。いや、京阪神の水道水源の琵琶湖があるから北近畿だけの問題ではない(私の自宅から大飯まで82.6kmだし)。原発は停止しただけでは危険性は回避できないという怖さもある。

人間はやっかいなものを作ったものだ。

危機管理とはなにか2012/11/05 22:07

万里の長城で遭難したツアーの主催会社が2009年のトムラウシ岳での遭難事件と同じ会社だというのに驚いた。

数日前に金沢のホテルであったエレベータの事件が2006年に高校生が亡くなったマンションのエレベータの会社のものだというのにも唖然としたばかりだ。

ふつう、大きな事件(ここではあえて事故といわずに事件と表現する)を起こした組織は、そのまま消えてしまうか、事件を反省・分析して再発を防ぐ方策を、まじめに、とるかだと私は思っていた。

ここのところのマスコミのばかばかしい誤報でもちょっと思っていたところだが、最近は私のような考えかたは異端なのかもしれぬ。なにか問題があっても、それはたまたま運が悪かっただけ、そんなことはふつうは二度と起きないと「する」。そうでもないと、これらは説明がつかない。

ついでながら、その空気はいまの政権もではないか。あるいは、昨日話題にした原発関係の判断でも、だ。

震災で私はあらためて個々人、個々の家族の危機管理というものを考え直したのだが、わが国総体としては逆かもしれない。まるでもうこの国は滅びてもいいんだという開き直りのようでもある。

しかし、じつは、この国の人たちは、もともとそういう「先送り脳天気体質」がほとんどなのかもしれない。

くわばらくわばら。

いつまでファックス…2012/11/06 20:37

この時代にいつまでファックスに頼っているのか…。

同報に制限があってって、普通のファックス機の番号メモリーだとそうなるかな。PCファックスや専用サービスは使わないんだ。

個人情報保護のためといって診療情報提供書のIDを黒塗り。患者さんを取り違えたらどうするのだ。なにか考え違えているぞ。

そもそも、いまどきまだ紙のファックスでしか文書を送れない、ちょっとした連絡に携帯メールならなどという世界は、医療と介護業界くらいではないか。ふつうのビジネスではありえないだろう。

いつまでもITに慣れないから、ネットは怖いとしか思えないのではないか。昔の人が電話を怖がったり、ファックスの初期に紙が手元にあるから送れていないと思った人たちを笑えぬのだ。

入出力がややこしい2012/11/07 23:01

白浜の家でHDDからBDにコピーできるので、映画や、いまWOWOWで一気放映されている「24houres」などをBD-Rに移動、ところが宝塚ではDVDプレーヤーしかなかったので、BDを見るために安いBDプレーヤーを買った。前のDVDプレーヤーは仕事場に。

で、新しく入れたBDプレーヤー、出力端子はいまふうにHDMIとアナログ映像/音声しかない。HDMIコードを購入してきたら、こんどはテレビのAQUOSが第二世代のためHDMIの入力回路がない。以前のDVDプレーヤーにもAQUOSにもD端子があったので、デジタル入出力ができていたので油断していた。

しかし、よく見るとAQUOSにはDVI入力がある。そこでHDMI⇔DVIのコードを購入してきて映像はデジタルで解決。で、音声は入力側がステレオミニプラグ ^^; 整理のできていない機材引き出しをひっくりかえして、ようやく赤白ジャック⇔ステレオミニプラグのコードを発見。深夜にやっと接続が完了したのである。

その過程で、大量のアナログ映像/音声コードを発掘(笑)。売るほどでてきたが、いまさらこんなアナログコードどうするねん。

思い返せば、VTRの時代はこれらのアナログコードだけですべて接続できていたのだ。デジタル化が進んできて、やれD端子やDVIやHDMIや光やなどと、しばらく離れていたらいつのまにか標準が変化している。ついていくのが大変である。

と、ここまで書いてきて、今夜の日記の内容は、どれくらいのかたに理解していただけるのかと懸念するのだった。

手段の目的化2012/11/08 14:38

2007年に厚生労働省が4疾患5事業なるものを制定してから、それらの連携に診療報酬がついたり、行政指導がなされたりしたため、あちこちで連携や情報共有のシステム作りが盛んだ。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000zc42-att/2r9852000000zc7o.pdf

そこにICTやクラウドのアイデアが加わり、医療(と介護)の世界ではまさに百花繚乱。もちろんそれぞれが利点を喧伝するものだから、いつのまにか
「なんのためにシステムを作っているか」
が分からなくなっていることはないだろうか。

システムはじつに患者さんの利便のためである。いうまでもない。

近隣でいくつもの地域連携パスがあって、それぞれの中心医療機関にはお世話になることがある場合、末端の地域医療では複数の、微妙に異なったパスのシステムを使用することになって、煩雑きわまりない。そんなことをするより、なにかあれば電話を1本のほうが簡単かつ確実だという逆説的なことになってしまう。

iPadが普及してくると、それを使った情報共有システムを構築したと話題になり、いやいやiPadでは大きすぎるので普通のスマホを使うのがいいとか、ICT関連もかまびすしいのである。

たかがe-mailで連絡できない事業者がまだまだたくさんある現状である。ICTに関してはどんものでも追随できる自信のある私がほとんど乗らないのは、じつにそういう理由である。

ちなみに、私のところは、私だけで緻密なICTのシステムを構築しているのはいうまでもない。なぜ一人なのにそんなことをしているかというと、さいきんはモノ忘れがどんどん激しくなってきているからなのだ(泣笑)。