Nスペ>介護の人材が逃げていく ― 2007/03/11 22:20
どのような報道になるのか興味もあって、今夜のNHKスペシャル
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070311.htmlを見ました。けっこう現実の問題点を的確に指摘してあって、関連の事業に携わっている者にとっては身につまされる内容でありました。
しかも、東京では、私たちのフィールドどころではない人材不足の危機に直面していることが分かりました。分かりましたというのはじつはうかつでありまして、冷静に考えるとそれは当然なのです。
介護職の求人の絶対量は東京では桁違いに多いにもかかわらず、介護報酬がほぼ全国一律に近いので、給与水準は過疎地でも地方都市でも東京でもそれほど変わらない低さですから、生活費のかかり具合から考えますと、東京での生活はかなり大変なんでしょう。たとえば家賃ひとつとっても高いはず。
最後のほうで官僚が「経営努力せよ」なんて無責任なことを言ってましたが、オマエやってみぃやというつっこみがおそらく全国の介護関係者から出ていたことでしょう。グループホームを運営し続けるためになんでフィットネスクラブの副業をしていかねばならないのでしょう。本末転倒とはこのことでしょう。副業がうまくいかずにコケたら「慣れない事業に手を出したツケ」とか言われるのでしょう。
まあ、いまのままでは数年後には介護事業はたち行かなくなるでしょう。もともと私は自分の老後を介護保険や年金が見てくれるとは期待していないのですが、ではどうすればいいかというと、いい案はなにもないのですけれども…。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/070311.htmlを見ました。けっこう現実の問題点を的確に指摘してあって、関連の事業に携わっている者にとっては身につまされる内容でありました。
しかも、東京では、私たちのフィールドどころではない人材不足の危機に直面していることが分かりました。分かりましたというのはじつはうかつでありまして、冷静に考えるとそれは当然なのです。
介護職の求人の絶対量は東京では桁違いに多いにもかかわらず、介護報酬がほぼ全国一律に近いので、給与水準は過疎地でも地方都市でも東京でもそれほど変わらない低さですから、生活費のかかり具合から考えますと、東京での生活はかなり大変なんでしょう。たとえば家賃ひとつとっても高いはず。
最後のほうで官僚が「経営努力せよ」なんて無責任なことを言ってましたが、オマエやってみぃやというつっこみがおそらく全国の介護関係者から出ていたことでしょう。グループホームを運営し続けるためになんでフィットネスクラブの副業をしていかねばならないのでしょう。本末転倒とはこのことでしょう。副業がうまくいかずにコケたら「慣れない事業に手を出したツケ」とか言われるのでしょう。
まあ、いまのままでは数年後には介護事業はたち行かなくなるでしょう。もともと私は自分の老後を介護保険や年金が見てくれるとは期待していないのですが、ではどうすればいいかというと、いい案はなにもないのですけれども…。
コメント
_ Skasuya ― 2007/03/12 16:21
_ hondam ― 2007/03/12 22:00
昨夜のNHKスペシャル、なんともいえない気持ちでみていました。お年寄りが好きで、介護の資格も頑張って取得した若者が、自身の人生を犠牲にしなければその職業を継続できないなんて。こんな状況は日本だけなのでしょうか。国家公務員、地方公務員になる人には、介護の現場で1年ほど働くことを義務づけたらよいと思います。人(国民)の人生の最後にかかわって勉強してほしいと思います。
_ wando ― 2007/03/12 22:56
だいたい、真面目に仕事をしてきたヒトに定期昇給をしてあげるのにさえ苦労するような事業で、人に優しくなどと言えるのでしょうか。介護保険事業では、保険で決まっている以外の負担は厳に禁止されていますし。もっとも、それを許すとあくどいことをする経営者が出てくるという矛盾もあります。
一体どうなるのでしょう、この国は。よその国でもあまり変わらないのでしょうかねぇ、「年寄りははやく死ね政策」をとっているのは。