高齢者専用賃貸住宅がはやりか…2007/05/24 15:41

 『高齢者専用賃貸住宅』(略称・高専賃)
http://www.koujuuzai.or.jp/html/page07_02_08.htmlというものがあります。どんなものかはリンク先を参照していただくとして、大手の介護事業会社がつぎつぎにこの高専賃業界に参入してきています。

http://www.kentsu.co.jp/kanagawa/news/p02736.html
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070524AT1D2308023052007.html

 有料老人ホーム(介護保険の「特定施設入所者生活介護」適用施設)は自治体の介護保険会計を圧迫するというので認可されにくくなり、業界がそれに代わって高専賃に目をつけだしたともいえます。

 私が懸念するのは、高齢者はあたりまえですが年をとり、多くが要介護度が進行する、あるいは持病が悪化するということです。独居高齢者や高齢者世帯ばかりが住む、介護や医療から離れた制度としての高専賃がはやりすぎた結果、近い将来どういう事態が起こるのか、できれば考えたくありません。単なる先送りではないのか。あるいは、どうせ低レベルの業者がまたなだれ込んできそうにも思えます。

 ちなみによく似たものに『高齢者向け優良賃貸住宅』(高優賃)や『高齢者円滑入居賃貸住宅』などというものもありまして、こちらはもっと「野放し」のような…。

 高専賃を含めたこれらは『(財)高齢者住宅財団』
http://www.koujuuzai.or.jp/という法人が扱っています(役員名簿
http://www.koujuuzai.or.jp/pdf/page01_05_02.pdfを見ますとご多聞に漏れず、国土交通省系の天下り団体ともいえますが…)。

 はぁ~。