気象庁は謝罪の要なし>チリ地震/津波2010/03/02 22:23

 チリ地震に起因する津波騒動で先週末は混乱した。大津波警報が発表された地域もあって、日本中が固唾を飲んだ一日であった。けっきょく1mあまりていどの津波ですんで、人的被害がなかったのは、非常に幸いなことであった。

 ところが、気象庁の対応が大げさすぎたとの非難が起きて、同庁が謝罪するという事態になつているようである。しかし、謝る必要はないのではないか。被害が少なくてよかったと、警戒を呼びかけた気象庁に感謝すべきではないか。 なんでも文句をいうとの風潮は苦々しい。

「過少予測の方が問題」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100301/dst1003012137026-n1.htm

 予想しうる最悪の状態を想定した対応をするのがリスク管理の基本だろう。そういう意味で、今回の気象庁の対応を私は断固支持する。チリでは、津波警報の遅れで大きな人的物的被害が出ているようだ。そちらは批判されてもしかたがない。

 1960年の三陸の津波被害。ちょうど半世紀前の、小学生だった私には、津波の惨状がかなり強い記憶として、伊勢湾台風やケネディ暗殺などの映像とともに残っている。したがって、今回のチリ地震が起きたときに白浜にいて、やはりすぐに津波が恐いと思った。わが家はだいじょうぶだけど、町内の海岸沿いや低地はだいじょうぶだろうかと、じつに真剣に考えたのである。

 人智を超えたことが自然には起きる。技術や知識を過信してはいけない。

 重ねていうが、今回の気象庁の警報発表については、断じて間違っていなかったと支持する(もっとも、私が支持すると表明してもどうということはないだろうけどね)。

コメント

_ ]無荒 ― 2010/03/03 10:20

そのとおりです。気象庁を避難するなど大バカ野郎です。

無荒老はあの結果はよく当たった方だと思います。それくらい津波予測が困難なことを全く解っていない連中が売名目的で騒ぎ立てるのです。

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