「集団的個別指導」なるもの2014/10/30 23:58

そもそも「集団的個別指導」という名称が不思議だ。

しかし、それは保険医療機関と保険医にとっては監督官庁からの行政指導のひとつであり、とくだんの事情がなければ必ず受けなくてはならない。

検索してもなかなか出てこない「指導大綱」という通知が根拠になっている。

しかし、保険医療機関としては、監督官庁の力は絶対であり、指導に出てきなさいと言われれば抵抗することができない。拒否すればつぎには「個別指導」という名の強制捜査もどきにかけられるからだ。

そういうわけで、今日は私もおとなしく集団的個別指導を拝聴してきたのである。

私らのような「保険医及び保険医療機関療養担当規則」をできるだけ遵守して診療している医療機関が呼び出されるのはきわめて不愉快だ。もちろん線引きが難しいのは理解できぬこともないが、昼ご飯を抜いてまで出席しなければならないほどの「ご指導」を受けたとも思えないので、これもまた行政のアリバイ作りかと思うのである。