生老病死2018/12/18 23:23

昨夜の22時からの『プロフェッショナル 仕事の流儀「生老病死、四苦に立ち向かう~僧侶・高橋卓志」』
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/284/1669514/index.html
を見た。

高橋卓志さんには、ささえあい医療人権センターCOML創始者の辻本好子さんの関係で、ちょっとだけご縁をいただいていて、氏の活動の一端は存じ上げているつもりだったが、それにしてもこの番組は衝撃的だった。

ご本人はSNSで「こんなにいいものではない。もっとドロドロしている」というようなことをおっしゃっているが、もちろんそれはそうだろう。NHKの番組にするには、番組のテーマに合わせる切り貼りをしているのは当然だと思うし、番組を見たわたしが感激したのは番組ディレクターの力だと思った。

30年近く看取りを含む在宅医療をやってきて、わたしの仕事と、それが終わったあと僧侶がサポートなさることを考えているうちに、何人かのお坊さまと親しくしていただけるようになった。自然な最期を望まれる患者さんでは、医者の看取りと亡くなったあとの導師のお仕事は連続しているのだと思っている。

だからこそ、看取り医と導師はそれなりの矜持が必要だろう。

おりしも夕刻には檀家の減ったお寺を維持するために、派遣のお坊様に登録している住職がニュースで取り上げられていた。いまは知らないが、常勤を持たずに当直やパート外来を渡り歩いていた医者がわたしの若いころには、いた。

需要があるから供給も生まれるのだと思うが、そんなことでいいのか。