宮古島の海は文句なく綺麗だった2006/11/01 23:49

宮古空港離陸直後、島の西岸の珊瑚礁

天候が悪くて潜ることも泳ぐこともできませんでしたが、陸を走り回って海岸線をかなり見て回った印象として、すでに定評だとは思いますが、宮古島(およびその周辺)の海は文句なく綺麗です。

八重山諸島と違って宮古諸島のほうは隆起珊瑚礁の島であり、雨水はすぐに染みこんでしまい、川といえるものがない、従って海に流れ込む水はほとんどが地下水だということがあるようです。そして、宮古の人たちは、その海の美しさを維持するために、意識するしないは別として、おそらく汚すようなことを避けておられるのではないかとも感じてしまいます。

正直なところ、マリンアクティビティをしないとこの島に見るべきところはそれほどありません。熟年の人たちのツアーとも遭遇しましたが、バタバタと島を一周するくらいで一日あればじゅうぶんというところだと思いました。しかし、海の綺麗さはそれを補ってあまりあるでしょう。

むやみにヨソと同じような「観光資源」を作ろうとせず、海の美しさを前面に出すという戦略を続けることが正しい島だと、私はエラソーにも考えてしまったのでありました。

次回は必ず海に入りまっせぇ。

人はなぜイライラするのか2006/11/02 23:24

たった三日ですが、宮古島でレンタカーを運転していて、パートナーから「なんでそんなにゆっくり走るの」と言われました。だって、みんなゆっくり走るし、道は空いているし、ときどき時速20キロもない速度で走るオジイなんかもいて、ともかくペースが違うのですね。

だいいち、早く走っても島の端から端までの所用時間にはたいして違いがない。でも、二回ほど会いましたが「Dr.GON http://www.drgon.net/ 」と書いた車はけっこうあせっているようでした。昼ご飯を食べに入った「美ぎ島」でたまたま手にしたJTA http://www.jal.co.jp/jta/ の情報誌「Coralway http://www.churashima.net/coralway_web/top.php 」のバックナンバーに、この島で訪問診療をしているDr.GONの記事がありまして、やはりこのヌルい島でも在宅医療の人たちはヌルくしてられないのだと思ったことでした。

ひさしぶりに仕事に戻った今日、なんとか宮古のヌルさの時間で運転しようと努力しましたが、やはり周囲がそれを許してくれません。もっとも、宝塚山手台のいつものようにネズミ取りをしているところでは、特段気にしなくてもちゃんと制限速度内で走ってセーフ。

オジイの20キロは極端ですが、なんとかヌルく走るという習慣をつけようと思った今日このごろ。

今日は文化の日やったんや2006/11/03 23:25

私の診療所の業態として祝日は休まないということを3年も続けていますと、祝日というものがあることそのものを忘れてしまっていることもありまして、ましてやその祝日がなんの日なのかなんて、ほとんど興味の外になってしまいました。

ラジオを聴いていたら、文化勲章の授賞の話題があって、そうか今日は文化の日かとやっと気づいた次第。

私のところはパートナーも娘もカレンダーにあまり関係のない勤務シフトで仕事をしていますので、一家で祝日無視状態でもあります。

今日が祝日かどうかは、ゴミの収集があるかどうかがひとつの目安になっていたのですが、ウチの市では来年度から分別がもっと厳しくなるようで、その代わりかどうか、祝日もゴミ収集をするようになるということで、そうなるとますます休みの区別がつかなくなります。困ったもんです。

宇和島の腎移植のこと2006/11/04 23:55

メディアの報道だけで脊髄反射的に批判することは避けたいと常々思っているものの、徳洲会宇和島病院の腎移植については、やはり釈然としないことが出てきたようです。

生体腎移植については、原則として親族間に限るという、まあ移植学会のローカルルールで、宇和島のセンセイは所属していないので制限を受けないといえばそうなのですが、昨日から明らかになった「他人の腎臓を移植する」経緯についていえば、これはとてもグレーだと感じます。そのうえ、悪性腫瘍の腎もあったのが事実なら、うーん、あえて言ってしまえば、移植の実績のために諸条件は無視していたのではないかとも思えます。

いきなり多くのマスコミ、とくにテレビクルーに囲まれれば常態ではなくなるのはわかりますが、今回の渦中になっているドクターは、私からみても「ひと昔まえのままの感覚を持った外科医」、つまりパターナリズムが身についたままの医者なのかなぁと感じます。いまの都市部では受け入れられないかもしれない医者のこの感覚、宇和島ではカリスマとして普通だということなのかもしれません。

自分のいる位置がどうなのか、人の生活や命に影響を及ぼす仕事をしている私の同業者は、つねに距離感の把握をしていなければならないのではないでしょうか。

秋の朝、ヌルく走ってきました2006/11/05 17:43

昨日、三重県津市で医療系メーリングリスト関係者のメーリングリスト「mlml」(ミルミル)の年一度の研究会があって、講演会のあとの懇親会、二次会とひさしぶりに午前さままで飲んできました。

インターネットで予約して泊まっていたホテル http://www.miyakohotels.ne.jp/tsu/ (部屋にはLANがきていてネット接続は簡単でした)を、朝ゆっくりと寝て10時ごろにチェックアウト。連休最終日でもあり、午後になると道路が混雑すると見込んでそのまま帰ってきました。往路は時間がなくて阪神高速→西名阪道→名阪国道→伊勢道と飛ばしてきましたが、帰りは時間もじゅうぶんあるので、伊勢道 →国道1号線→名神道→京滋バイパス→名神道→中国道と、屋根をオープンにして制限速度内でヌルくヌルく、高速道路も80キロくらいですとオープンにしていても風の巻き込みは少なく、いい気持ちの2時間あまりのドライブでありました。

こういう運転ですと、ほとんど運転疲れはなく、また意外にも眠気は一度も感じることなく、やはり余裕をもったヌルさは心身ともに健康によいと再確認。

それにしても渋滞がないとヌルく走っても伊勢まで2時間ほどでいけるわけで、いつもこうならなんぼでも走ってあちこち行くのですけどねえ。

何十年も溜まった膿は出さねば2006/11/06 22:16

私の母方の祖父は一介の職人からそれなりの建築会社を興して、出身地の町に名前のついた奨学金基金まで作り、公園に銅像が造られている、昭和のいわゆる「立志伝中の人物」でありました。その祖父は、公共工事にはぜったいに関係しないということを矜恃として自分の会社の信用を維持してきました。

独占禁止法が改正されたからだと聞き及んでいますが(すみません元情報にたどりつけません)、競争入札妨害を端緒としてあちこちの自治体で官製談合がらみの逮捕者が続出しています。こんなことは今に始まったことではなく、おそらく何十年も前からずっと続いている悪弊だったのでしょう。で、官製談合が役人にとって何の見返りもなくされるわけはなく、競争入札妨害と汚職はセットになっているのは誰が見てもすぐわかります。

それで、ここのところ思うのは、首長が直接手を染めるのではなく、側近にやらせて中心人物は「知らぬ顔」をしている図。福島県やいま問題になっている和歌山県の構造はそういうことでしょう。

しかし、今日逮捕者が出た大阪府豊能町のは昔懐かしい直接的なボス支配構造のようです。豊能町は私から言わせれば一昔前のお役所風を吹かせているいまや記念物的なお役所です(医療や福祉介護に関してですが詳細はまたの機会に)が、さすがに不祥事も昔ふうのわかりやすいものだったようです。誤解を恐れずに偏見を持っていいますが、豊能町などと体のいい名称になってはいるものの、助役はまだ東能勢村(豊能町の前身)のままですやん。つまり田舎。

私が仕事で関係している豊能町は町の西側の新しい住宅地のほうなので、つい忘れてしまっていますが、豊能町役場は東地区の山間部にあります。情けないのは西地区から役場に行くには、いったん能勢町などの隣接自治体を通らなければならないということ。

診療所のある川西市もまだまだ昔の村意識の強い自治体ですが、豊能町の幹部がまだこのような感覚であるというのよりはマシかと。せっかくだから平成合併で池田市か箕面市といっしょになっていれば、こういう地域ボスみたいな役人や議員は整理できたのではないでしょうか。

同世代の連中なんで、とりわけ腹が立ちます。団塊世代の面汚しである。

なんか、疲れてきますなあ2006/11/07 23:41

こう毎日毎日つぎつぎにいろいろな事件事故が続きますと、なんかもうとても疲れてきますなあ。そして、その疲れは感覚を鈍感にして無気力ななっていくのではないかと、じつはちょっと警戒したりなんかしています。

腎移植の問題はいずれしっかりと把握しておくつもりです。もともと90年代に「臓器の移植に関する法律」の成立経過の過程では「脳死移植に反対」の立場で活動してきたわけで、性善説では抗しきれないものが医療の世界にもあることを主張してきまして、それが図らずも露呈したものだと、いまのところ私は思っていますから。

昨日の日記で「競売入札」を「競争入札」と書いて無知をさらしてしまってはおりますが、役所の膿はともかく出せよと思っていますし、一時は気象予報士の試験を受けようかと思ったりもした身としては竜巻にもたいへん興味があります。

ただ、教育関係については、知らないことも多すぎて首をつっこむつもりはありません。

そういうわけで、今週はレセプト提出をはじめいろいろ用意しなければならないことも多くて、ちょっとペースダウンしておこうかと思う、急に寒くなった秋の宵。

カニってそんなに美味いですか2006/11/08 17:37

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/1106ke59350.html

なぜか私のところはみんなあまり甲殻類は好きではなく、あれば食べますが、わざわざ出向くほどの好みはありません。この時期になりますと、いわゆるマツバガニ漁が解禁されて、日本海沿岸が賑わい出します。

JRでは「かにかにエキスプレス」などという臨時特急は出るわ、高速道路はかにツアーのバスが走り回るわ、旅行代理店の店先はまっ赤のかにツアーのパンフであふれかえります。

若いころは、夏には海水浴と新鮮なイカ料理が楽しみで行く民宿 http://www1.ocn.ne.jp/~takeno/shisetsu/ryokan/hamaya/ に、冬に一度だけマツバガニを食べに行くという習慣を持っていましたが、いつのまにかそれも最近はご無沙汰になっています。いずれにしても、かにかにかにと喧しいのが理解できません。ましてや無理に獲るために資源枯渇を言われたり、国際的な紛争になりかけたりするのをみると、なんだか本末転倒のような気がします。

近所に近隣では有名なかに料理店があって、とても流行っているのですが、ここで宴会をしますと露骨に急がされるので接客については評判が悪い。でも、かには美味いというのですけれど、日本海で超新鮮なかにを食べてきた私からみると全然たいしたことはなく、値段はかなり高いので、とても個人で行く気にはなれません。

まあ好みは人それぞれですから、べつに私がとやかく言うことでもない話題ではあります。