引用の危うさなど2013/07/05 00:17

さて、ネット利用が解禁された最初の選挙が始まった。

自分で言うのもなんだが、パソコン通信のころから25年近くネットに馴染んでいる私には、いやはや、じつに思い違いしているかたが多いなと、TwitterやFacebookを見ていて感じる。

メールではいろいろ制約が課せられたのに、TwitterやFacebookがあるていど自由なことの理由、一義的には個人対個人ではない点だと思うのだが、もう一点、それらのSNSでは見たくない場合は見ないように設定できることがあるからだと思う。

公示前後からやたら増えた選挙がらみのツイートやFacebookの書き込みやシェア。私には単なるノイズだ。候補者ご本人でない支援者さんたちは、いわば肉体労働なしに選挙運動に参加している気分になるからか、書きすぎる。しつこい。逆効果になりかねない。しかもそれは候補者には分からないから「ありがた迷惑」かもしれないという自覚がないまま。

応援したい気持ちは分からなくもないが、ネットスキルがそれほどないまま突っ走ると候補者の足を引っ張ることになることもある点にご注意されたい。

で、だ。

TwitterやFacebookでよく見かけるマスコミ報道の引用や紹介。無批判にやっているようだが、マスコミ報道がつねに正しいとは限らないのは周知のことである。

ごく最近では、誰も被害者がいないうえに、当事者がそれをネタにするという、マスコミ記者には気の毒な経過をとっていて、ある種わらい話になってよかった勝谷誠彦さんの兵庫県知事選出馬騒動。

TwitterでもFacebookでも朝日新聞の裏付けのないこの飛ばし記事を引用してしまったかた多数。

マスコミは信用できぬといいながらマスコミ報道を無条件に引用・紹介することは、ぼつぼつやめたほうがいいのではないかなと思う今日このごろ。

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