剱岳・点の記(原作)2019/01/22 23:12

年末の30日に「剱岳・点の記」の映画を見て、これはぜひ新田次郎さんの原作を読まなくてはと思ったことを書いた。

年が明けてからKindle版の原作をダウンロードして読み始めていった。先週ようやく読了した。たいへん感動した。主人公である柴崎測量官をはじめとしたチームについてもだが、作者のこの作品に対する熱意に。

そして、わたしは少年時代からしんどいことが好きでないわりには、山に憧れたりしていたので、若いときにもっと筋力をつけて山登りしていたらよかったなあと後悔している老年であり、本を読みながら立山連峰とその周辺の山の景色を想像していたのである。

片手にKindle PaperWhite、反対の手にiPad Air2。iPadではスーパー地形というアプリで本に出てくる山や谷や地名を地形図で確認していた。だから読み進むのにはふつうの読書の倍以上の時間がかかった。なにしろ、柴崎測量官や長治郎さんが動くたびに、地形図で探してルートと景色を想像していたのだ。

楽しかった。原作を読んでよかった。じつはKindleではなく、紙の本と、紙の山岳地図を買い直そうかなとも思っているところである。