救急車2021/03/02 23:28

今日の訪問診療では行く先々で救急車に出会った。

寒冷前線の通過で午前中はかなりの風雨、スーツがけっこう雨浸しになりながら、途中で診療所に戻ったら、ビルの前に救急車「川消15」が駐まっていた。階下のデイサービスの利用者さんが不調になったらしい。同じような不調がたびたびあって、川西市内の救急病院になんどもかかっているが、今回はべつの急患対応のため受け入れできないといわれて、救急隊が市外の病院に交渉しているところだという。

訪問を再開してサービス付き高齢者専用賃貸住宅の患者さんを診ていると、その施設に「川消11」がやってきた。施設で患者さんが出たようだ。そして、施設から車で出ようとすると、前の道を「川消26」がサイレンをならして走り抜けていった。

なんちゅう日や。

人口が15万人あまりの川西市には救急隊が6隊ある。2017年に新名神が開通して川西ICができたために、その対策として5隊体制になっていた。しかし、コロナ禍で救急出動での時間が長くなって問題が出てきたために、2020年12月には予備車も配置されていまは6隊体制になっている。

https://www.city.kawanishi.hyogo.jp/1010819/1010910/1011006/1012059.html

それでも「川消15」のように、受け入れ病院を探すために走り出せずにいる救急車が頻発している。聞き及んだところでは、川西から高砂市まで搬送したとか、淡路島の救急車が川西までやってきたとか…。

救急医療は緊急事態宣言が解除されてもまだまだ綱渡りなんだと思うのである。