雨がしとしと2021/03/22 00:49

朝から近畿地方でも雨が降り、ときに激して風雨になったりした荒れた1日だった。夕刻に明日からの仕事の準備に診療所に行ったが、4階建ての建物は1階の一部のコンビニ以外にひとけはなく、雨ではやくから暗くなってちょっと寂しい。

ふと、
「雨ぇがしとしと降る晩にぃ、豆狸(まめだ)がとっくり持って酒買いにぃ」
というフレーズをじつにひさしぶりに思い出した。70年近く昔の子どもの頃に、ちょっと酔った父が言っていたように記憶している。このフレーズには細部の言葉の違うバリエーションがあるようだ。

https://www.nwn.jp/feature/20161203_youkai/

「まめだ」とは「まめだぬき」とも言い、タヌキの妖怪だと各地の伝承にあるという。

つまり、雨がしとしと降っているような晩には、豆狸が酒を買いに出ていて危害を加えられるかもしれないから家でおとなしくしていなさい、という戒めだったのだろう。

診療所のある無人のビルでしとしと降る雨の晩に一人で作業していると、豆狸がドアをノックして「酒ないか」と言ってくるような気分になったりするのである。

奈良県2021/03/22 22:49

お彼岸の中日からすこし遅れてしまったが、今日は墓参に行ってきた。

お参りは前倒しするのがいいと言われているが、遅れてすまん>両親や弟とそのご家族。

朝はいい天気だったが、お墓に着いたころは曇ってしまって、ちょっと寒くなっていた。中日を過ぎていたからか、人は少なかった。

午後には予定がなかったので、ふと思いついて大神神社と橿原神宮にお参りしようかということになった。まず大神神社へ向かうが、奈良盆地のとくに国道24号線より西側の道路事情は、わたしが奈良県で仕事をしていた40年ほど前からあいかわらずだった。よって予定していたより時間がかかった。

ちなみに、京奈和自動車道とそれに付随するパイパスはできているが、それでも京奈和道は奈良県内ではぶつ切れ状態である。

わたしの診療所の名前「おおむち」と同じ語源の(というか、わたしのところのほうが同じ)大神神社は、かなりひさしぶりのお参りである。平日の午後なのにけっこうな参拝のかたがおられた(ご神体は三輪山なので写真は拝殿)である。

帰路、卑弥呼の墓かとされている箸墓古墳の横を走って天理ICから西名阪。このルートでも奈良県の道路事情を痛感したのであった。