長い長~い一日2011/09/04 02:46

※私は今日の後半に個人的には相当に激しい経験をしたが、長々と書いたものを読むかたには興味はないかもしれない。遠慮なく読み飛ばしていただきたい。

朝から降ったり止んだり。隙をみてパートナーがフレブル恬のお散歩。0930、略礼服を着用して川西池田駅まで送ってもらう。電車はいきなり「踏切確認」のためということで遅延。しかし約束の時刻よりかなり早くに本家に着。1100から本家の伯母の十三回忌法要。終えて1230くらいから精進落とし。午後の予定があるので誘いを振り切ってノンアルコールビール。

その会席の間に衝撃の連絡が。白浜に置いている船の係留トラブル発生。詳しいことは船の係留の実際をご存じないと分からないだろうから省略するが、ともかく沈没の危機、そしてそれを田辺海上保安部のかたがとりあえず対応してくださったという。大感謝である。

予定では日曜日にはシンポジウムを聞きにいくつもりであったが、急遽夕刻の用件のあと往診車デミオで白浜に向かう。

以上が前振りだ(笑)。

阪和高速道路は有田以南が通行止めであることは把握。つまり有田から田辺まで国道42号線を走らなければならないことは承知して出た。海南までは「どこに台風あるねん」という穏やかなドライブ。しかし、海南ICすぐのトンネルを出た(つまり山をひとつ越えた)とたんに状況は激変。激しい雨と風。

以南が通行止めの有田ICを出て42号線へ。

そもそも、この悪天候と大雨で、広川町から由良町へ抜けるそこそこ急峻な峠道はだいじょうぶかと心配していたのだが、これがとんでもなかった。それが第一関門。

これだけ切り通しの上から滝のように水が流れ、国道42号線が濁流の川になり、いささか恐怖を感じながらなんとか峠を越える。途中に道路管理のパトカーがいたところは「こんなところ車を通したらあかんやろ」とさえ思ったのであるが、でも私は通してね、と。

キモを縮めながら峠を下ったら、御坊市に入る直前では道路冠水のため片側通行。車内に水が入らないか、エンストしないかと心配しながらの約500m。これは第二関門。雨は激しくワイパーは高速。

夜なので見えないが、太平洋に面した切目海岸に出て、ひときわ風当たりが強いために雨が舞うなかを走る。と、みなべ町西岩出で「大雨通行止」。時間雨量が250mmを越えたかららしい。それならさっきの濁流峠はなんなんだ。これが第三関門。

近くのコンビニで夜明かしを覚悟しつつ休憩。しかしここで教えてもらった迂回路をとるために出発。このころには、紀南の河川のほぼすべてがことごとく洪水危険水位を超えているとの情報が…。

切目川という中河川ぞいに遡上するのだが、カーブを曲ったところで切目川の増水での道路冠水。私の前を走っていた3台は強行突破したが、私は山奥向けて入って戻らねばならなかつたらどうなるかと咄嗟の判断で急停止とUターン。結果的にはこの選択が正解だった。しかしこの時点で第四関門。

ふたたびさっきのコンビニに戻ってこんどこそ夜明かし覚悟。あやうくビールを飲むところを我慢したりしているうちに、代行運転の業者さんの車が目につく。聞けば田辺の車だという。通行止めだがというと、たぶん裏道を行ける。
「ついていってもいいですか」と聞くと快諾もらい、通行止脇からとんでもなくローカルな脇道を走ってこの区間を抜けた。ついていったから抜けたが、道を教えられていても大雨濁流突風暗闇だとさすがの私でも見知らぬ道を走るのは逡巡したと思う。この代行運転業者さんに大感謝だ。

みなべ、田辺、白浜と走っている間も雨はすさまじく激しく、道路冠水というか、降った雨が吐けずに貯まっているというか、そういう中を白浜帰着。大阪市内発1800前。白浜帰着2330。6時間半。

で、船もとりあえずは知り合いのかたの対処が絶妙で無事に浮かんでいた。明日、明るくなってから根本対策することにして九十九さんに出向いて生き返るためのナギサビール。

あ~疲れた。