あらためて土砂崩れダムの場所を確認する2011/09/20 22:19

紀伊半島に颱風12号の大雨で形成された土砂崩れダム、なぜ迅速に処置できないのだろうかという疑問がtwitterやFaceBookで散見される。私はだいたいの場所は知っている(ほとんど行ったことはないが―簡単に行けるような場所ではない)。田辺市熊野(ゆや)については、すぐ下流の百間山渓谷に昨年行ったことがあるのでよく知っている。

http://wando.asablo.jp/blog/2010/07/18/5226207

それで、いま取り上げられている五カ所がどんなところか、基本に戻って地形図で見ておくことにした。

田辺市熊野
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.628472&latitude=33.714769
五条市大塔町赤谷
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.710139&latitude=34.119982
十津川村長殿
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.743917&latitude=34.123273
十津川村栗平
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.840611&latitude=34.079857
野迫川村北股
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=135.641944&latitude=34.143577

典型的な紀伊半島の山だ。それぞれ表示されるほぼ中心あたりにダムができていると思われるが、いずれもそこに行くためには下流の沢に沿った道を上らなければならない。その道は、乗用車がなんとか走れる一車線の林道である。重機を積んだ大型車が入るのは無理だろう。あるいは、そもそも道がない。

これからいったいどうなるのだろうという意味では、そして避難しておられるかたがたがいままでと同じところで住んでもいいのだろうかという点でも、問題は東北の被災地と同じだ。

何十年かたてば、また紀州の山と沢に戻るのだろうが、その姿を見られるほどの時間は、私にはおそらく、ない。