和歌山県道24号2020/09/18 22:51

ずっと行きたいと思っていて、そのまま十年もたってしまった白崎海岸に行った。2年前の台風で甚大な被害を受けてしばらく閉鎖されていて、景観が見られなくなったのかと落胆していたが、その後一部を除いて再公開されている。

「日本のエーゲ海」というのはちょっととは思うが、それでも地学的にもなかなかのところであった。天候が悪くて視界がよくなく、海は荒れていて色もどんよりという悪条件だったが、それはそれでなかなかいい雰囲気だった。あらためて好天のときの再訪を思う。

そのあとは紀伊水道の大きな目印である日ノ御碕灯台を目指す。ナビではいったん国道42号にでてから美浜町に向かう経路を指示されたが、わたしはあえて海岸を縫ってはしる県道24号を走りたい。狭隘路もありそうだが、途中に阿尾の汽水湿地があったりするし、陸地の退屈な道を走るより海を見ながらの県道が楽しいと思った。

人里離れた日ノ御碕灯台まで人の気配のほんどない漁村を走りながら、和歌山県では山間部の過疎もさることながら、主要交通路から外れた海岸地域の衰退も深刻だと思った。

けっきょく、県道24号をほぼ全線踏破する直前に煙樹ヶ浜の想像を超える雄大さに感激しつつ帰路につく。

海の和歌山県を堪能した一日。

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