狭い了見2009/03/10 23:56

「児童文学館廃止なら資料を返せ 寄贈者ら提訴へ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090310/trl0903102333006-n1.htm

 大阪府の橋下知事が府立国際児童文学館を府立中央図書館へ統合し廃止する方針を打ち出していることに対しての反応である。

 もちろん、研究者さんたちが文学館の趣旨に賛同して貴重な資料などを寄贈なさったのには敬意を表するし、それらの資料が収用されている施設がなくなっしまう不安、慟哭ということに思いをめぐらせることはできる。

 しかし、府立国際児童文学館が廃止されるからといって、資料が「燃えるゴミ」に出されるわけではなく、中央図書館に引き継がれるということであれば、それでなにか不都合はあるのだろうか。

 私はべつに児童文学の研究者でもないので、その資料が必要になることは生涯ないと思うが、仮にそういう必要性があったとき、中央図書館に行ってみたらそれは吹田の府立国際児童文学館にありまんねん、そっちに行ってねと言われるより、『中央』図書館ですべて揃っているほうが理にかなうと思うのだ。

 まあ、記事によれば十数万点の書籍や文献があって順次取り戻すおつもりらしいのだが、それこそ個人や私的施設に「死蔵」されてしまうことになるのではなかろうか。

 私は、こういう資料類は集中して管理するのがいいと思うのだが、なにか問題はあるのだろうか。