15年目の1月17日2010/01/17 21:30

 べつに目覚ましを設定していたわけではない。「その」時刻に起きていようと、あえて思わなかった。でも、なぜか5時半すぎに目覚めた。白浜の寝室では、壁に時刻を投射する時計があって、目覚めたら5時30分すぎだった。それは尿意のためかもしれない。でも違ったかもしれない。トイレに行って、寝室に戻ったが、「その」時刻が迫っていた。たまたま今朝はそれほど寒くはなかったので、ベッドの端に座ってその時刻に合掌した。

 私自身はそれほど被害は大きくなかった箕面市で1995年1月17日を迎えた。しかし、職場は兵庫県であった。阪神間ほどではなかったが、震災の影響は大きかった。

 今日と4月25日は忘れないでおこうとずっと思っている。今年はたまたまどちらも日曜日だ。

 もう15年もたったのだと思う。パートナーを放置して娘の部屋に行った、その娘はもう嫁いでしまった。放置したと非難したパートナーはまず犬を抱いた。その犬(もも)は1999年に亡くなっている。時間が過ぎるのは早い。

 5時46分を迎えたあと、私は二度寝した。近い将来必ずくるといわれている南海・東南海地震の最前線である紀南で暮らしているのにそのありさまである。時間の経過は、人の警戒心をゆるめてしまうようだ。

腕時計2010/01/18 21:13

ORIENT STARS
 仕事のときにつける腕時計が欲しくなった。

 父の遺品であるRolexをつけていたこともあったが、さすがにかなり派手なもので、私の仕事にはちょっと問題ありかと思ったので、最近は若いころに購入したTimexを使用していた。しかし、これはデザイン的に遊び系。

 カシオの安いデジタルは、ちょっと「いい年をして」という感じがする。

 そんなこんなでネットでオリエントのStarsというのを買った。Rolexとおなじく自動巻きである。いまやソーラー/電波の高機能なものもあるが、なんとなくハイブリッド車に乗るのと同じような、なんとなく恥ずかしさがある。それにエコを言うなら腕の動きでゼンマイを巻くのは究極のエコだろう。そういうわけでこの時計が気に入っているのだ。

 しかし、写真で撮ってみたら、これはけっこう地味だなあ。

自己啓発セミナーってなんなん?2010/01/19 21:40

 なにげなくテレビを見ていたら、濃いサングラスをかけた態度の悪い男が記者会見してる。そのうち「お詫び」とかいうような言葉が聞こえてきた。おいおい、それがお詫びする態度かよぉ、誰やこいつはと注意を向けていたら、X-JAPAN(この表記でいいのか)の某とかいう。このグループの音楽はまったく私の範疇にははいらないので知らなかったのだが、なかなか人気があるようなのだ。

 で、この男がなんとかいう自己啓発セミナーの主催グループとゴタゴタしているとかいう話。そのグループに自分の金をぜんぶつぎ込んだとか、妻がそのグループのリーダーといっしょに住んでるとか、税金払えなくて自己破産したとか、なんかいい年のおっさんがグラサンかけて言う話か。

 自己啓発とは世間知らずに自己破産することを教えるセミナーなのか。

 そもそも自己啓発セミナーなんかが存在すること自体が私には理解の外だ。よければいっぺん私に自己啓発を教えてみなさい。

 世間知らずの自分でものを考えることに慣れていない若者から金をむしりとる研修の別名を自己啓発セミナーというのだろうか。

※でも形を変えて書籍やブログやtwitterで同じような煽りをして稼いでおられる女性とかも最近見るなあ。

地方空港は戦々恐々2010/01/20 23:41

『路線維持へ和歌山県が支援強化 日航破たんで南紀白浜空港』

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=182742

 「昨年4~12月の搭乗率は50・3%。羽田便の中では最低水準」の白浜線。羽田ではボーディングブリッジからの搭乗ではなく、延々とバスで駐機場に移動しなければならない(もっとも、そのぶん、私みたいなマニアは楽しいのだ―政府専用機のそばを通ったりして)。

 せっかくだから廃止はしないでほしいとは思うものの、それは
「白浜が東京と直結している」
という気分が大きい。たしかに何度もこの路線は利用しているが、毎週利用するというほどのものではない。しかし、もし伊丹から白浜にダッシュ400でも飛べば毎月1-2回くらいは利用するかもしれない。羽田便もMD81などではなく、閑散期はCRJ200やダッシュ400にすればいいのではないか。

 かつて和歌山県には前政権の実力者がいたので安泰だったのかもしれないが、民主党政権になったいまその後ろ盾がなくなった。高速道路に関してもだが、県もある意味あせっているだろう。

 県庁所在地である和歌山市には、関西国際空港という和歌山のための(笑)空港があるので、県営空港である南紀白浜空港の存在は痛し痒しか。

バスがないのだ2010/01/21 23:41

 新大阪を18時03分にでる「くろしお27号」で白浜20時36分着。

 白浜駅前からの路線バスは20時25分が最終なので、駅から町へのバスは、ない。空腹なのでとりあえず駅から近い店へタクシーで向かおうとしたら、2軒とも木曜日が定休日だった。

 いつもの「さんすり」さんに行く途中、運転手さんと釣りの話題で盛り上がる。やはりいまの時期、グレが楽しいらしい。私はまだ釣ったことがないのでわくわくする。「さんすり」さんに着いてボードメニューを見るとグレの刺身がある。迷いなく注文。旨い。

 ほぼ看板まで飲んで帰宅、あわてて風呂の湯を張って体が温まって酔いが残っているうちに寝床に向かうことにする。

 それにしても、今夜は大阪と白浜とではかなり気温が違って、けっこう南国気分。

ひとり鍋2010/01/22 21:32

地ものカツオの刺身が\580ということから考えると高級魚である
 隔週の、一人で白浜に帰ってくるときのパターンが定着してきたようだ。

 木曜日の夜は「さんすり」さんで呑む。金曜日はゆっくり朝寝して雑事をこなす。昼は「さいこう」さんの日替わり定食(今日は黒米に豆腐とシメジのあんかけ小鉢にダイコンの漬け物、かけそば)をいただく。そのあと買い物などをして、午後からは好きな作業(今日は釣り道具の整備と冬のイルミネーションの片付け)。

 近所の魚屋さんで旨そうな魚を買って夕食を家で録りためた映画などを見ながらゆつくりと。今日は、昨年12月16日の日記

http://wando.asablo.jp/blog/2009/12/16/4760119

にも書いたウツボが出ていたのでウツボのひとり鍋。ひとりではちょっとウツボの量が多いとお店で逡巡したが、冷凍可と魚屋さんから聞いたので買ったのだ。ちょうど半分の4切れほどで適量であった。残りは冷凍。

 今日の白浜は天気良く風なく穏やか。近くの波止を覗いたら、サビキでけっこういい形のアジが釣れていた。ご近所さんがお仕事で忙しいようなので、明日は私も波止に行くか。

 テレビもおもしろくないので、Twitterのチェックをしながら『週刊ダイヤモンド』の「2010年ツイッターの旅」(作家の日垣隆さんが勝手にツイッターのアカウントを掲載されて激怒しておられます。ごもっともだ)と『週刊東洋経済』の「ここまで治る!先端医療」を読むことにする。

 宝塚にいてもパートナーと恬とだけで、自分の時間は同じように持てるのだが、しかし白浜の家ではべつの落ち着きがあって快適である。

twitter2010/01/23 20:48

 フォローしている数人のフリージャーナリストが検察の事情聴取後の小沢氏の会見の会場からtwitしている。文字だけの、しかも140字という制限のtwitterだが、臨場感はテレビのライブより格段にある。これがこのツールの魅力か。

 会見の内容についてはおいおいマスメディアで報告されるだろうけど、そこにはメディア側の恣意が入る。インターネットでは、編集しないままの映像を(有料だが)流すサイトもある。

 記者クラブ制の、あるいは検察幹部のリークの問題がようやく言われ始めてきた。twitterを商売や売名に利用しようとしていることがミエミエのかたもおられるが、マスメディアを籠絡しておけばだいじょうぶと考えておられるらしい検察幹部。おそらく私と同世代のカシコなかたなのだろうが、時代とツールは想像以上に変動していることに気づかねばなりますまい。

 いや、私は別に小沢氏が好きではないけど。

開店・ドリームショップ2010/01/24 22:48

見るともなしにテレビ東京系「開店・ドリームショップ」。

http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/18508_201001242000.html

 多少の突っ込みどころもあるが、オーナーがそれなりに頑張ってる。もっとも、今回はトンカツ屋さんとラーメン屋さんで、いずれも私の好みの食事ではないのでお店に行きたいとは思わぬ(あくまで個人の感想です(笑))。

 で。

 ときどき「お店をオープンするのでよろしく」なメッセージを受けるのだ。割烹の店を開きますとか、ステーキハウスをオープンしますとか、大人のバーをやりますとか。

 うまくいく店もあるが、けっこう多くのところは先細りになってクローズしちゃったりしている。飲食店をしたい、自分が満足するお店をしたい、儲かるお店をしたい、気持ちはいろいろあると思う。しかし、純粋な客としてみると、やりたいなら自分がしなさいね、と思うのだ。

 大規模にしているところならともかく、個人営業でお店をするなら、少なくとも自分が稼がねば…。開店費用や家賃は出してるやんかという経営者。板さんやシェフやバーテンダーを雇う。つまり、日々の稼ぎは雇った料理人に頼るしかない。そのうえで儲けようと思うのはいまの時代、無理ではないか。それでも身入りをよくしたいと思うから、 そら無理や。

 私の行きつけのお店は(内実は知るべくもないがすくなくとも表面上は)火の車という感じはない。そのお店はオーナーが料理人で、自分が日銭を稼いでいる。つまり、私は水商売のことは分からないが、オーナーシェフ的にやっている人がギリギリで経営しているのに、自分が稼がないでやっていけるはずはないと思うのだ。

 これは、どんぶり勘定ではあるものの、自分で診療所をやってみてよく分かった。「自営業」というのはそういうものなのだ。左団扇で金が入るようなことは普通はありえない。それができるのは、どこかであくどいことをしているしかないんじゃないと、私は思うのである。