ご隠居犬 ― 2016/11/25 22:50

わが家の息子、フレブル恬は若いころからの脊椎症の持病が加齢とともに悪化して、この夏すぎからは負荷がかかると痛みと筋力低下で動けなくなる状態になっている。
かかりつけ獣医さんが微妙に投薬を調整してくださっていて、それによって室内ではいちおう自立生活はしているが、お散歩に出ると自分の体力を忘れてかつて若い時代にテリトリーにしていたエリアのパトロールをしたがってつい歩きすぎ、あとあとへたり込んでしまうことになるのもあって、かかりつけ獣医さんからはお散歩を禁止されてしまった。
いまのところ認知症の傾向はなさそうだし、自分の都合の悪いときは聞こえないふりをしたりするが、おそらく難聴はない。瞳孔はすこし白濁してきたかなと思うが視力に問題あるような傾向もない。食欲はきわめて良好、排便排尿も、ときどきトイレに間に合わず手前で洩らすことはあるが、まあまあだいじょうぶ。
リビングの日当たりのいいところでウトウトしているのは、まさに「ご隠居さん」の風情だ。12歳半。
ベッドに飛び上がってきてわたしの布団に潜り込むこともできなくなったのはちょっと寂しいのだが、無理をせずにできるだけ長くご隠居犬をし続けてほしいと思う今日このごろである。