再び三度の想定外2013/07/29 22:25

山口、島根に「かつて経験したことのないような大雨」という予報は残念ながら的中した。それほど精度の高い天候の予報ができるようになっていることにまず驚くと同時に専門家の努力に敬意を表したい。少なくとも天候に関してはかなり正確に危険性を予知できるようになっていると思っていいようだ。

問題は、予知予報の発達に比べて、防災の体制がほとんど進歩していないのではないかという印象がある点だ。

来月、市議会議員と市医師会の役員との懇談会を予定しており、その議題のひとつが災害医療なのだが、そもそも川西市の防災/水防の計画は「一日最大雨量約190mm」。一昨年、私自身が現地で経験した颱風12号による大雨でまず想定は軽く否定されたが、それでもなおそれは特殊な颱風災害ということで想定は変えられなかった。同じ県内の宍粟郡でも大きな水害があっても、だ。

今回の山口や島根の災害、人的被害が少なくて幸いだったが、川西市で時間雨量100mm以上だとおそらくそれではすまないだろう。そもそも市民への広報の手段は皆無。

私らは災害後の医療に関わる対策を考えるが、行政はリアルタイムで市民の安全を、ほんとに考えているのかね。