連携という前に2013/10/10 21:12

病診連携、地域連携、医療介護連携。

連携連携とどちらさまも喧しいのである。連携できてないから声高になるし、トレンドだし、それを主題にしてイベントをするとそれが達成感になるらしい。

連携は、それぞれのパーツがきちんと動いているから機能する。パーツが緩いと連携してもうまくいかない。

奥歯にモノが挟まったような書きかただが、あまり具体的に示すと個人や組織の攻撃になる。

つまり、連携という前に自分のところの基礎はきっちり固めていただきたい。

介護のことを私のようなロートル医者から指摘されてしどろもどろになるていどでどうする。勉強していただきたい。とくにケアマネージャーさん。

ケアブローカーやケアブレーカーやケアコピアーなどと揶揄されないために。

若い町2013/10/11 23:10

ちょっと用件があって、大阪府北部の新しい大規模住宅地に行った。

私の診療圏である川西市周辺の住宅地は、開発から数十年を経て高齢化が進み、仕事で回っていても私自身の同世代を含む高齢者ばかりが目立つ町になっている。

だから、数年前から大々的に開発されたこの住宅地で見た、小さな子どもたちがおおぜい走り回っている景色にじつに感動してしまった。最近あまり見たことのない景色。

若い町だ。

もちろんこの町も住宅ローンが終わる35年後には高齢化しているのだと、お節介にも思ってしまうのではあるが、町の設計そのものもあってひさしぶりに明るい町を見た思いだ。

願わくば、ここに住む若い家族のために、この国をよく続けて欲しい。だれがそうしてくれるのかな?

有床診療所の火災事故2013/10/12 21:25

福岡県の有床診療所で不幸な火災事故がおきた。多数のかたが犠牲になられたことにまず哀悼の意を表する。

さて。

メディアはこれからこの診療所に対してどういうスタンスの報道をするのだろうか。いまのところ、数年前から続いた老人ホームやグループホームの火災のときほどの一方的かつ表層的な非難の論調がみられていないように思う。もちろん、この診療所の管理者である医師の両親が亡くなっておられるということがメディアの矛先を鈍らせていることもあるかもしれない。

で。

多くのメディアがここを「病院」と表現し、かつどういう人たちが入院していたかという点についてじつに非現実的な論調だったのが笑える。今回は私の守備範囲なので簡単に底が割れたが、つまり多くのメディアはそのていどの裏取りで全国に向けて大きな顔をしてニュースをタレ流しているわけだ。

医療法 第一条の五  この法律において、「病院」とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であつて、二十人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいう。(以下略)
2  この法律において、「診療所」とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であつて、患者を入院させるための施設を有しないもの又は十九人以下の患者を入院させるための施設を有するものをいう。
3 (以下略)

「有床診療所について」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/11/dl/s1120-6f.pdf

もともと有床診療所の機能とは、外来で診療した患者さんのうち、経過が気になるかたを数日入院させて治療と観察するためのものだった。院長は同じ建物か敷地内に住んでいて、なにかあればすぐ寝間着姿ででも病室に行く。だから当直医はいない。看護師はいちおう詰所にいることになっているが、院長が同じ屋根の下にいればとくに夜はいなくてもよい(というかそういう規定がない)。

つまり、ちょっと気になるから診療所の一角に泊まっていってよ、なにかあれば私が診るからというのが始まりだ。

その点が医療法に規定されている病院と診療所のきわめて大きな違いである。にもかかわらず、報道ではそんなことはほとんど振れていない。知らないのか、あるいは知っていてもあえて振れないのか。

もうひとつ、前述の厚生労働省の通知のように、もともとは短期間の経過観察の入院機能に限られていた有床診療所が、近年は病院や介護施設に対応されないような高齢の寝たきりのかたの受け入れ場所になっているという現実がある。今回の犠牲者も多くは高齢者であり、報道される内容からは多くのかたが寝たきりになってほかが対応してくれなくて入院しているように思えた。

医療介護の、表では目を背けている、歪みだ。

もうひとつ。

おそらく今回の事故の報道を見て多くの医療や介護の現場で働いているひとたちは
「やむをえない、どうしようもない」
と言うのではないだろうか。

ほとんど自分ではなにもできないかたが数十人おられる医療・介護の施設で、夜間はよくて二人、たいていは一人で勤務していて、火災や地震などの突発的なことがあったら、まずもうどうしようもない。それはもう訓練とかマニュアルとかいう脳天気なアリバイ作りではどうしようもない現実だ。

私は若いころ当直医の勤務を頻繁にしていたころから
「いま火事になったらまあどうしようもないわな」
と思っていた。無責任だと言われても無理なものは無理。それはおそらく今でも同じだ。たかが嘘のような対価と最低限の人手で24時間365日の突発的な事象にまで対応できるはずはない。

集団生活では自分での危機管理も無理だ。そもそもそういう対処ができないので集団生活になっているわけで、家族などの一対一の対応ができなくなった時点で生命や健康へのリスクは極端に増大することは覚悟しなければならないだろう、悲しいがそれが現実だ。

病院や施設などの集団生活では、家庭で個々に危機管理するほどの緻密さは期待してはいけないし無理だということを覚悟しなければならないだろう。

なんで釣れない2013/10/13 21:55

ひさしぶりに師匠の船で出た。昨日よりはましだが颱風の影響かと思われるウネリと風波はあったがいつもの沖の磯方面のいくつかのポイントへ。

しかし、びくりとも当たりがない。

4時間ほどやっても釣れる気がしないとのことで正午ちかくに帰港。

年々、魚影が薄くなっているのかねえと話しながらの後始末。

疲れた。

川西っ2013/10/15 00:07

まあいまやいろいろな事件事故が全国で起きているので川西市がとくべつ多いということはないのかもしれない。それでもなお、悪いニュースが流れると目につく。

みんなの党所属の兵庫・川西市議を逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131014-00000554-san-soci

朝の10時って…。事故があった場所は訪問診療では二日に一度は走るところだ。

中国自動車道に自転車2台投げ込まれ、車7台破損
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00255754.html

これもいつも走っている道路橋の事件だ。これはひとつ間違うと大事故になる。中国道のほうはほぼ直線で見通しのいい区間なのだが、それにしてもこれからは高速道路を走っているときは上も注意しなければならないか。

いいニュースで市の名前を聞きたい。

お仕事しましたよ2013/10/16 00:05

予想外の仕事が入っていつもより早い時間から往診したり電話で対応したり、もちろん予定の仕事はしたあと私用も含めて暗くなるまで走り回った。

で、宵の口から深夜にかけて医師会の会議。

23時すぎからビールと焼酎をやりながら夕食もどきでやっとほっとしたところだ。

最近になくお仕事した感いっぱいの一日であった。

明日は予定なしだし颱風の直撃もなさそうだ。焼酎ロックもう一杯。

遊んでましたよ2013/10/16 22:31

オープンしてから半年、ようやくグランフロント大阪に行ってきた。

午前中、ガスの点検作業が終わるのを待って、たまたまめったにない平日の休みの相棒と梅田に出た。

以前に週末に梅北に行って渋滞大参加で這々の体で逃げ帰ったものの、さすがに平日の昼、すんなりと南館の地下駐車場に車を置く。

聞いてはいたが広い。かなり土地勘、方向感覚がいいと自負しているが、それでもときに自分の位置を見失う。そしてとりあえず見たかった「カツミ模型店」で16番ゲージの車輌の高価なこと、そしていまだに私には高嶺の花だと再確認したのだった。

このていどの人出の盛り場ならそれほど疲れずに遊べる。もっとも、グランフロントの名誉のために急いでつけ加えておくが、その広さのために人に酔うことはなかったが、しかしけっしてガラガラということではなかった。大きいので密度が薄く感じただけだ。

つぎはまた詳細にうろつくことにしよう。

http://www.grandfront-osaka.jp

飲んでましたよ2013/10/18 01:50

白浜に帰る車、眠くて…。

めったにしないのだが、紀ノ川SAに立ち寄ってトイレ休憩と眠気醒まし。ついでにアイスクリーム。

阪神高速が混んでいて、白浜に帰るのが遅くなったが、ともかくナギサビールのIPAのために九十九さんへ。私は先週に賞味したが、相棒は忸怩たる思いで今夜を待っていた。なにしろ弟がどんどん飲んでいて、枯渇するのではないかと心配していたのだ(笑)。

無事にビールも飲めて、ほかのお客さんも帰られてからも居座ってしまった。

飲んでましたよ。そしてちょっと回りましたよ(笑)。