医療者、医者は謙虚でありたい ― 2018/02/27 23:52
水俣病を描いた「苦海浄土」の石牟礼道子さんが2月10日に亡くなった。
https://mainichi.jp/articles/20180210/k00/00m/040/225000c.amp
逝去されたことをうけて2012年に放送されたNHKのETV特集「花を奉る 石牟礼道子の世界」が2月24日に再放送され、録画していたのを夕食の途中から見た。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0226.html
食事をしながらには少々重い内容だったが、よかった。
水俣病では、結果的には医学者が誤った誘導をして患者さんを増やしたということになったと思う。わたしが希望をもって学んでいた(ほんまかいな)医学生時代に加害企業のチッソとのやりとりがあった。ちょっと左側になびいていたわたしも興味を持っていた事案だったが、いまになって思えば、左がかったのとは関係なくひどい事件であったと思う。石牟礼さんの作品の朗読を聴いているとこみ上げてくるものがあって困った。
いま、ヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンに関して炎上していることがある。わたしは専門外なので論戦に参加する資格がないが、しかし医療者という立場でなんらかの表明はしなければならないのではないかと思っている。
そんなところにこの番組であった。
医学の場でも真っ二つになった時期があった水俣病である。権威ある医学者がなぜか否定し続けていたこともあって、番組を見ながらHPVワクチンに関わる最近の炎上を思ったのである。
いまやなにがあっても「かまへん」歳になったロートル町医者であるわたしだから言うが、医者が言うから、医学者が主張するからというだけでOKではあかんのではないかと思うのである。
陰謀史観に与するものではないが、いろいろと考えるのである。
https://mainichi.jp/articles/20180210/k00/00m/040/225000c.amp
逝去されたことをうけて2012年に放送されたNHKのETV特集「花を奉る 石牟礼道子の世界」が2月24日に再放送され、録画していたのを夕食の途中から見た。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0226.html
食事をしながらには少々重い内容だったが、よかった。
水俣病では、結果的には医学者が誤った誘導をして患者さんを増やしたということになったと思う。わたしが希望をもって学んでいた(ほんまかいな)医学生時代に加害企業のチッソとのやりとりがあった。ちょっと左側になびいていたわたしも興味を持っていた事案だったが、いまになって思えば、左がかったのとは関係なくひどい事件であったと思う。石牟礼さんの作品の朗読を聴いているとこみ上げてくるものがあって困った。
いま、ヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンに関して炎上していることがある。わたしは専門外なので論戦に参加する資格がないが、しかし医療者という立場でなんらかの表明はしなければならないのではないかと思っている。
そんなところにこの番組であった。
医学の場でも真っ二つになった時期があった水俣病である。権威ある医学者がなぜか否定し続けていたこともあって、番組を見ながらHPVワクチンに関わる最近の炎上を思ったのである。
いまやなにがあっても「かまへん」歳になったロートル町医者であるわたしだから言うが、医者が言うから、医学者が主張するからというだけでOKではあかんのではないかと思うのである。
陰謀史観に与するものではないが、いろいろと考えるのである。