平成狸合戦ぽんぽこ2019/04/05 23:42

友人と食事をして帰宅したら地上波でやっていた「平成狸合戦ぽんぽこ」。つい途中から見てしまった。見るのは何度目か。1994年の作品だ。見るたびに忸怩たる気持ちになる名作だと思っている。アニメとはいえ、子どもには難しい。

多摩ニュータウンを題材にして、タヌキやそのほかの生き物たちが人間に追われる物語だ。開発が進む真っ只中の時代。しかし、それから25年たったいま、作品の中にある
「人間は狸だったんだ」というセリフの意味が違った意味で現実的になっているのではないか。

多摩ニュータウンのある山でタヌキさんの次に滅びそうになっているのはじつは人間かもしれない。多摩ニュータウンだけではない。大都市近郊の、高度成長期に開発された大規模宅地はみんな同じだろう。高齢化が激しい。

で、いま、都市部でいずれ廃墟化しそうな高齢者向けの集合住宅が林立しているのを見ると、人間はタヌキさんより賢いのかどうか分からなくなるのである。

目先だけでいいと思っているタヌキ人間も多いようだ。ん?まさか人間に化けたタヌキさんですかね?